専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
新潟競馬の攻略法を伝授!
2018/7/26(木)
どうも!美浦の古川です。
夏の福島開催があっという間に終わり、今週から新潟開催。夏の新潟は6週間という変則開催で、一番暑い時季の競馬とあって馬の調子を見極めるのが大事。それに加えて平坦の左回りというコースを求めて出走してくる勝負馬が馬券になることが多く、新潟競馬は自分ととても相性の良い開催である。
さて、新潟競馬で儲けるためには、自分自身も新潟競馬場をよく知ることである。新潟芝コースは「日本一の直線を持つ競馬場」として有名で差し馬が活躍するイメージがあると思うが、開幕週はやはり先行馬が狙い。春の開催から約2ヶ月間で芝は青々と茂り、絶好の馬場状態となれば、スピードで押し切ってしまう先行馬が台頭する。また、ダートコースの直線は意外と短く先行馬が有利。これは直線に急坂がないため前に行った馬が垂れることなく残るので、展開をシッカリと読むことが重要である。
そして、新潟競馬と言えば日本唯一の「千直競馬」であろう。短距離の中にジョッキー達のコース取りやポジション取りの駆け引きが実に面白く、私も好きな条件。千直競馬を得意としている西田雄一郎騎手に以前聞いたことがあるが「スタート直後の200mほどに上り坂があり、そこを上手く運べるかがカギ」とのこと。前半に飛ばしすぎると、ゴール前でバテてしまうケースもよく見られ、短距離だからと言って「前に行けば良い」というものではない。千直競馬は他の条件以上にジョッキーの腕に掛かっていると言える。
さて、週末の「厳選馬」では新潟開幕週を目標に仕上げてきた馬を取り上げるのでお楽しみに。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。