専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
先週は札幌、今週は新潟で台風の目になる!
2018/8/2(木)
どうも!美浦の古川です。
先週は新潟・小倉・札幌開幕週。異例のコースを辿った台風12号により、日曜小倉は開催が危ぶまれたが何とか無事に行われた。一方、晴れで行われた札幌開催では2つの"台風の目"が大暴れだった。それはC.ルメール騎手とJ.モレイラ騎手だ。
夏は北海道に主戦場を置くルメールは札幌開幕週から絶好調で、7勝2着3回と固め打ち。そして例年通り短期免許取得で来日したモレイラも7勝2着2回と好発進。土日24鞍中14鞍でこの2人のジョッキーが勝つという“ルメール&モレイラ旋風”が吹き荒れた(ちなみに3鞍は2人とも騎乗しておらず、正味21鞍中14鞍で勝利)。この2人のジョッキーの実力は誰もが認めるところだが、ここまでの結果を出されると何も言えない。
さて、今週はその台風の目の一つ、ルメールが土日とも新潟遠征。日曜の重賞・レパードSに出走するグレートタイム(牡3、栗東・藤原英厩舎)への騎乗もあるが、土日の新馬戦でデビューする2頭が目玉と言って良いだろう。
土曜の新馬ソルドラード(牡2、美浦・藤沢和厩舎)はダービー馬レイデオロの半弟で馬体、動きとも申し分ないとのこと。また日曜の新馬ドナアトラエンテ(牝2、美浦・国枝厩舎)は名牝ジェンティルドンナの全妹で、早めに新潟入りして調整され態勢は万全だと言う。これらの良血に加え、ルメールの遠征に合わせて今週使う実力馬が相当揃っており、今度は新潟でルメール旋風となりそうだ。
週末の「厳選馬」でもルメール騎乗の情報馬を取り上げるのでお楽しみに!
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。