専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
改修工事で東西格差の更なる解消へ
2019/1/24(木)
どうも!美浦の古川です。
先週のAJCCだが、期待したフィエールマン(牡4、美浦・手塚厩舎)は差し届かずアタマ差の2着。調教師は「(ルメールが)自信をもちすぎてたのかなぁ」と苦笑い。
脚を使いきった競馬ではなかったが、1年ぶりのシャケトラ(牡6、栗東・角居厩舎)に負けたことで『完全本格化はもう少し先』という認識を強めたようだった。目標は当然G1だから時間的に焦る必要はないし、心身両面でもうひと回りの成長を期待しよう。
さて、今回は美浦トレセンの改修工事について少し触れておこうか。
現在メインの南馬場は、大外の一番広いコースがダート(D)コース、その内側にポリトラックと芝の(C)コース、ウッドチップ(B)コースという配置になっているが、Dコースとウッドチップコースを入れ替える改修工事が今週から始まった。
まずは追い切る頭数の少ないDコースからということで、普段ダートで追い切る馬たちは北馬場への遠征を余儀なくされていた。この工事が完了するのは秋頃らしいが、坂路のコース改修とともに東西格差の更なる解消へ効果が出ることを期待したい。
今週から東は開催が中山から東京へ。馬券になりそうな面白い話が結構聞けたので、週末の「厳選馬」も要チェック。どうぞお楽しみに!
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。