専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
貴重になった師弟の絆
2019/3/21(木)
どうも!美浦の古川です。
いよいよ今週はスプリント王決定戦・高松宮記念。春のG1シリーズが本格的にスタートするな。
関東からだと一昨年覇者のセイウンコウセイ(牡6、美浦・上原厩舎)、11歳の古豪で藤田菜七子騎乗のスノードラゴン(牡11、美浦・高木登厩舎)、京都牝馬S勝ちが鮮やかだったデアレガーロ(牝5、美浦・大竹厩舎)が参戦するが、馬券という意味で一番の注目はナックビーナス(牝6、美浦・杉浦厩舎)だろう。
3年連続の出走で過去2年は8着→3着。芝の千二なら相手や展開を問わずに好勝負できる逞しい牝馬。若い頃はコンビを組んだジョッキーから「クセがあって乗り難しい面がある」なんて声も聞かれたが、厩舎の元所属である大野が乗るようになった近走でそんな素振りは一切みられない。昨年以上の好走も十分ありそう。
先週のスプリングSは、相沢&石川裕の師弟コンビでエメラルファイト(牡3、美浦・相沢厩舎)が制したが、外国人騎手、リーディング最優先の現代では貴重になった師弟の絆。G1の大舞台でもドラマチックな結末なるか大いに注目だ。
今週は中山、阪神、中京と3場とも馬券になりそうなイイ情報をゲット。絞るのに悩むくらいだが、金・土曜更新の「厳選馬」で紹介するので是非とも期待していて欲しい。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。