専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
大レースに隠れた面白い馬券話が盛りだくさん!
2019/3/28(木)
どうも!美浦の古川です。
先週の高松宮記念は人気薄の関東馬の健闘で波乱の決着。12番人気2着セイウンコウセイ(牡6、美浦・上原厩舎)は一昨年の覇者だからバカにされすぎていたともいえるが、近走が二桁着順続きで精彩を欠いていた。鮮やかな豹変ぶりには、正直驚かされたな。
中京は馬によって得意不得意の差がハッキリと出るコースなのを再認識。枠も絶好だったので、色々な要素が噛み合って結果に上手くつながったな。3角でゴチャついてリズムを崩し、不完全燃焼に終わったナックビーナス(牝6、美浦・杉浦厩舎)とは明暗を分ける競馬だった。
それと先週は、鈴木伸尋厩舎が中山&中京で計6頭使って5勝と大爆発。日曜中山9Rのウインイクシード(牡5、美浦・鈴木伸厩舎)は順当勝ちだが、ひとつの厩舎であれだけの固め撃ちはそう滅多にできる芸当じゃない。
スタッフには「(今年未勝利の)手塚厩舎に分けてやってくれよ(笑)」なんて冗談を飛ばしておいたが、理論では説明のしきれない勝負事の『流れ』の存在を意識せずにはいられない出来事だった。
さて、今週はブラストワンピース(牡4、美浦・大竹厩舎)、ステルヴィオ(牡4、美浦・木村厩舎)が出走する大阪杯のみならず、日本時間で土曜深夜に行われるドバイターフのアーモンドアイ(牝4、美浦・国枝厩舎)も見逃せない。寝不足が心配だが、ライブでしっかり見届けたいと思う。
トレセンはいつも以上に賑やかなムードだったが、こういうタイミングでは目立たないレースで面白い馬券話が聞けることが多いのもお約束。金・土曜更新の「厳選馬」で紹介するので、是非とも忘れずにチェックして欲しい。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。