専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
今週も大物感漂うオーラを醸し出す期待馬が…
2019/6/6(木)
どうも!美浦の古川です。
先週の安田記念はスタートでの大きなゴチャつきがあって、後味の悪さが残る一戦となってしまったな。競馬にアクシデントはつきものだが、近年稀にみる豪華メンバーで盛り上がりも凄かっただけに残念。
後ろ向きの話ばっかりでもアレなんで、明るい話に目を向けると、先週日曜の東京12R・三浦特別を圧勝したゴルトマイスター(牡3、美浦・手塚厩舎)。
懸念だったスタートも問題なくクリアして、直線は俗に言う「おいでおいで」状態。陣営の期待どおりの勝ちっぷりで、8月のG3・レパードS(新潟ダ1800m)に向けて大きな弾みがついた格好。中間順調に行けば、重賞路線でもかなり楽しめそうだ。
それと先週からスタートした2歳戦。今週も素質馬がデビューする。ゴルトマイスターと同じ手塚厩舎から、日曜東京5Rに予定しているワーケア(牡2、美浦・手塚厩舎、父ハーツクライ・母チェリーコレクト)が大注目。
セレクトセールにて1億2420万円の高値で落札された期待馬で、早くも大物感漂うオーラを醸し出している。「まだ緩さがあって本格化は秋以降だけど、新馬戦だったモノが違うと思いますよ」と師も素質の高さに太鼓判。初陣をどんな競馬で飾るのかホントに楽しみだ。
梅雨のシーズンで週末の天気は気掛かりだが、3歳馬と古馬の対戦も始まって妙味のあるレースは間違いなく増加。トレセンで馬券になりそうな面白い話も入手できたので、週末の「厳選馬」でお伝えするつもり。必ず忘れずにチェックして欲しい。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。