専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
鞍上が「Good!」と上機嫌の大物とは!?
2019/6/20(木)
どうも!美浦の古川です。
先週は競走馬飼料からの禁止薬物検出に絡み、大量の競走除外という前代未聞のアクシデントが起こったが、週明けにJRAから全頭陰性の検査結果が発表されて混乱もひと段落。
開催が危ぶまれる最悪の事態も一瞬頭をよぎっただけに、ホッと胸を撫でおろしているところだ。当然あってはならないことで、対象となった厩舎関係者はたまったものじゃないが、今回の一件は公正競馬最優先のスタンスを遵守したJRAの英断でもあったと思う。
まずは、開催に更なる影響が出なそうなのは何よりだ。
競馬の話へ移ろう。函館開催もスタートして、更に盛り上がりが増してきた2歳戦について。
先週も少し触れたが、手塚厩舎の2歳勢が絶好のスタート。先々週のワーケア(牡2、美浦・手塚厩舎)に続いて、先週は函館で新種牡馬ワールドエース産駒のオータムレッド(牝2、美浦・手塚厩舎)が見事に初陣を飾った。
今週もグランアレグリアの全弟ブルトガング(牡2、美浦・手塚厩舎)が東京でスタンバイ。「2歳とは思えぬ大人びた気性で、走る馬の雰囲気タップリ」と師は自信ありげだったし、2週続けて追い切りに跨ったルメールも「Good!」と上機嫌。手塚厩舎3頭目の新馬Vはこの馬だろう。
宝塚記念に参戦する関東馬がレイデオロ(牡5、美浦・藤沢和厩舎)とショウナンバッハ(牡8、美浦・上原厩舎)だけというのは寂しいが、今週は他のレースで面白い馬券ネタがいつも以上に入手できた。週末の「厳選馬」で紹介するので乞うご期待。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。