専門紙・勝馬の看板TMとして一時代を築き「美浦の地獄耳」という異名が付く程の聞き屋が
築き上げた人脈を駆使し、五感とツボを刺激する自信の一頭をズバッとお届けする。
素質秘め初戦から要注目、横山典イチオシの2歳新馬!
2019/9/12(木)
どうも!美浦の古川です。
昨日まで残暑が厳しかったが、今朝は少し秋らしい空気。今週の日本は3日間開催、東西でG1の重要なトライアルが行われるな。
海外だと現地時間14日に愛国・アイリッシュチャンピオンSにディアドラ(牝5、栗東・橋田厩舎)が出走、15日には凱旋門賞の前哨戦・フォワ賞にキセキ(牡5、栗東・角居厩舎)が出走。日本馬が海外のビッグレースで普通に走る時代なんだと、しみじみ実感させられる。
今週は懇意にさせてもらっている手塚調教師もフィエールマンと一緒に海を渡ったので直接取材はできなかったのだが、無事に調整拠点とするイギリスのニューマーケットへ到着したよう。
同じノーザンFのブラストワンピースと一緒に天栄での出国検疫を経て、合計約30時間もの長旅。フライト等にアクシデントもなかったようで何より。本番までスムーズに調整できることを祈るばかりだ。
さて、先週の京成杯AHで久々に「らしい」騎乗でトロワゼトワル(牝4、栗東・安田隆厩舎)を重賞Vへ導いたベテラン横山典。本人は至ってクールだったが、ここぞの場面であれだけ大胆な乗り方ができるのは日本でも一握り。やはり存在感はピカイチ。
最近はパターン通りの型に嵌った競馬が多いけど、ああいう感性豊かな騎乗のできる乗り役ってのはホントに貴重だよな。息子の武史も最近はガンバってるけど、個性のある若い乗り役がどんどん出てきて欲しいな。
そのノリが「これは初戦から面白そうだ」と好感触だったのが、土曜中山6Rに出走予定のタマモエクラン(牝2、美浦・水野厩舎)。
先週の除外もあって乗り込み量は十分、先週今週と軽快な動きを披露している。想定段階で頭数が多いので、メンバーレベルは読めないがさほど人気も集中しまい。素質がバレていない初戦が狙い目だろう。
プロフィール
古川 幸弘 - Yukihiro Furukawa
昭和41年、競馬専門紙「勝馬」に入社。35年もの間、看板トラックマンとして名を馳せた。かねてから、ラジオ日本競馬実況中継で「オッズが落ちるパドック解説」を幾度となく演出。相馬眼は独創性に溢れており、現役トラックマンの追随を許さない。専門紙を引退した後もブレーンを広げており、美浦トレセンでは地獄耳とさえ謳われる。家族同然の付き合いをしている現役関係者は数知れず、内外ともに認める美浦競馬サークルの顔である。