過去10年攻略データ

2009年に新設された3歳限定のダート重賞。競走名の「レパード(Leopard)」は、イギリス国王の紋章である盾の脇に描かれている獅子で、「豹」を意味する英語。古代ローマでは、豹の息には不思議な香りがあるとされ、それによって動物たちを狩ることができると恐れられた。その香りに対抗できる唯一の動物がユニコーンだと信じられていた。条件は第1回から新潟の1800mで定着していて、馬齢重賞で行われることから3歳世代のトップクラスが多く出走。勝ち馬からトランセンド、ホッコータルマエといったスターホースが飛び出している。

ジャパンDD組が5勝!

[前走レース]3歳ダート路線の王道を行くレースで、過去10年で5頭がジャパンダートダービーからの参戦で勝利。3頭がユニコーンSからの参戦で勝利を挙げている。また、古馬に揉まれてきた馬も強く、古馬相手にしっかりと勝ち上がってきた馬はしっかり押さえておきたい。

年齢別成績 前走着順別成績
年齢 着別度数 前走着順 着別度数
1番人気5-1-3-1前走1着2-5-4-39
2番人気3-1-1-5前走2着2-2-0-8
3番人気0-3-0-7前走3着1-0-2-9
4番人気0-1-0-9前走4着1-1-1-10
5番人気1-0-0-9前走5着1-0-2-8
6~9番人気0-2-4-34前走6~9着2-2-0-19
10番人気~1-2-2-50前走10着~1-0-0-22

過去10年注目データ

[前走着順]過去10年、前走から連勝した馬は2頭だが、2着が5回、3着も4回あって、勝ってここへ挑む勢いは重要。3着馬は全て前走で掲示板を確保している。なお、6着以下から巻き返して来た馬が6頭いるが、いずれもオープン勝ち、もしくは重賞2着以上の好走実績を持っていた。そうした実績を持っている馬は人気を落としていても要注意。

[枠順]枠番別では1枠と8枠が未勝利。1枠は過去10年で連対が1度もないのは気になるデータ。7枠が3勝、4枠と5枠が2勝ずつと少し偏りがある。
馬番別では「6」が2勝、「5」と「9」が1勝、2着2回。「5」は3着馬も1頭出している。馬券絡みがない馬番は「8」の1つのみ。両隣の数字は悪くないだけに、確率でいうと、「もうソロソロ」の気配もある。

[脚質]ダート戦らしく、先行馬が強く、勝ち馬の7頭、2着馬は9頭が4角5番手以内のポジションにいた。人気を問わず、4コーナーを先頭で回った馬の粘りが目立つレースで、過去10年で掲示板を外した馬は1頭しかいない。先手争いは要注目だ。

人気の盲点を探せ!

過去10年、1番人気は(5.1.3.1)で、馬券圏内に入らなかったのは昨年6着のグレートタイムのみ。この結果が今年どうつながるか見ものだが、過去10年トータルにおいては、1番人気の信頼度は非常に高い。一方、6番人気以下の伏兵も度々圏内を賑わせていて、5年連続で馬券絡み。ここ2年は2頭が馬券に絡んで、波乱の使者となっている。それらの過去成績を見ると、重賞やオープンでの好走や連勝、後続に差を付けて勝ったことがあるなど、高いダート適性を示しながら盲点となっていた馬が多い。

プラスαデータ

西の馬&東の騎手に注目!

近年のダート路線での西の強さがここでも現れていて、関西馬が7勝、2着9回、3着7回と圧倒。アベレージも大きくリードしている。ところが、ジョッキーとなると美浦所属のジョッキーが7勝、2着5回、3着7回と逆転する。ただし、騎乗機会が多いため、アベレージは栗東所属のジョッキーが勝率、連対率、複勝率いずれもリードしていて、あえてここに乗りに来る栗東所属ジョッキーの勝負気配は高い。

[キャリア]3歳の夏場を迎え、それなりにキャリアを積んできた馬もいるが、目立つのはキャリア6戦の馬。早々に2勝を挙げ、オープン特別、交流重賞で地力を蓄えたパターンと古馬相手に1000万を勝ち上がってきたパターンがいて決め打ちはし辛いが、複勝率40.9%という数字は頭の片隅には入れておきたいところ。2014年にキャリア2戦のクライスマイルが2着に入っているが、勝ち馬はキャリア6戦以上で、クライスマイル以外の連対馬は5戦以上。ある程度のキャリアは欲しい。

[乗り替わり]乗り替わりはあまり気にしなくて良さそうで、過去10年、乗り替わりのコンビが6勝、2着7回、3着6回とリード。乗り替わりとなったコンビが多いため、アベレージはほぼ互角となっている。

[当該コースの騎手成績]2014年以降、新潟ダート1800mで最も多くの勝鞍を挙げているのは戸崎騎手の20勝。そこから少し開いて、勝浦、岩田康騎手が14勝。吉田隼、丸山、内田博騎手が12勝、大野騎手が11勝、蛯名騎手9勝、北村宏、木幡巧、鮫島駿、柴山騎手が8勝と続く。この中で勝浦騎手は単複ともに回収率が100%を超えていて、穴男ぶりを発揮している。

[馬体重]大型馬の活躍が多いダート戦だが、勝ち馬は幅広いレンジから出ていて、最軽量は10年ミラクルレジェンドの428キロ、最重量は14年アジアエクスプレスの534キロ。まだまだこれから成長期を迎える馬も多く、馬格はあまり気にする必要はない。

[種牡馬]意外にも過去10年で複数の勝ち馬を送り出している種牡馬はゼロ。複数回入着がある種牡馬はキングカメハメハ、ネオユニヴァース、ゼンノロブロイ、Henny Hughes、ゴールドアリュール、Bernardiniで、イメージ通りのパワータイプが顔を揃える。

データの決断

世代のトップホースがしっかりと結果を残しているレース。と、なれば、重賞勝ちの実績があり、ジャパンダートダービーでも2着に入ったデルマルーヴルの実績を素直に支持したい。このレースで好相性のキャリア6戦の馬が不気味にも映るが、勝ち馬という意味では、この馬が最もふさわしいと見る。