過去10年攻略データ

1987年に1400mのG3戦としてスタート。2000年にスプリンターズSが秋に移行してきたのに伴って距離を1200mに短縮。スプリンターズSの前哨戦として重要な位置付けとなり、2006年よりG2に格上げされ外国馬も出走できるようになった。また、2006年からサマースプリントシリーズの最終戦に指定され、優勝馬から6頭がシリーズチャンピオンになっている。一流スプリンターにとっては秋の始動戦にもなる注目の一戦をデータから解き明かしたい。

北九州記念組が5勝!

[前走レース]過去10年、北九州記念組が5勝、アイビスSD組が2勝と、この2レースが王道ローテといえるのだが、アベレージは大きく異なり、アイビスSD組は10頭で2勝、2着2回と非常に優秀な数字を残している。また、アベレージを見ると、夏場を休養に充てた馬が多く好走しており、高松宮記念からのぶっつけも連対率42.9%のハイアベレージを叩き出している。
スプリンターズSを占うG2戦とあって、前走が条件戦だった馬はいない。

年齢別成績 前走着順別成績
年齢 着別度数 前走着順 着別度数
3歳3-1-0-14前走1着3-4-3-14
4歳3-2-1-14前走2着0-4-0-8
5歳4-5-3-32前走3着3-1-0-7
6歳0-0-5-33前走4着1-0-3-10
7歳0-2-1-19前走5着1-1-0-10
8歳以上0-0-0-5前走6~9着0-0-3-28
前走10着~2-0-1-39

過去10年注目データ

[年齢]過去10年、5歳馬4勝、3~4歳馬が各3勝と勝ち馬が出ているのはこの3世代。6歳以上はアベレージがガクンと下がり、7歳以上の馬で馬券絡んだのは、10年2着の香港馬グリーンバーディー、17年2着ラインミーティア、同年3着ダンスディレクターの3頭だが、近年は人気以上に好走している馬もおり、多くが前走もマズマズの競馬をしていた。好調と見られる7歳馬は要注意。

[前走着順]前走からの勢いは比較的重要で、前走から連勝を果たした馬は3頭。勝ち馬は6頭、2着馬は7頭が前走3着以内で、前走2着馬は未勝利ながら2着が4回。前走3着以内の馬はしっかりとチェックしておきたい。
前走2ケタ着順が3頭馬券に絡んで2勝しているが、いずれも2走前に重賞で2着に入っていた。2走前の着順も要チェックだ。

[枠順]枠番別では8枠の3勝、2着2回、3着4回が目立つ数字で、他に複数の勝利がある枠は1枠と5枠。
馬番別で光るのは「16」で、フルゲートになった4回の成績が(1-1-1-1)で3度の馬券絡み。馬番に関係なく、大外に入った馬は(2-2-1-5)とピンク帽の活躍が目立つ。過去10年、馬券絡みがない馬番は「5」「12」の2つ。

[脚質]スピードを生かした先行馬が強い傾向で、4角先頭の馬も3頭がそのまま押し切っている。4角10番手以下からの直線一気はほぼ決まらず、馬券に絡んだ3頭のうち2頭は1番人気と2番人気のいわゆる取りこぼし。先行力のある馬を中心視したい。

1番人気が3連勝中!

サマースプリントシリーズを戦ってきた馬と、秋を見据えて夏場休養していた実力馬が大一番を前にぶつかり合う一戦で、1番人気馬は(3.5.1.1)。一見すると取りこぼしが多いようにも感じるが、直近は3年連続で1番人気が勝利。複勝率90%と安定して上位に食い込んでいる。ただし、あのロードカナロアも2年連続2着と取りこぼしていて、連系、複系の軸とすれば信頼できるが、単系での過信は禁物。

プラスαデータ

東のジョッキーは要注意

圧倒的に関西馬が強いレースで、関東馬の勝利は09年のアルティマトゥーレまで遡らなければならない。
一方で、ジョッキーを見ると、美浦所属も健闘していて、24回の騎乗機会で3勝、2着3回と高いアベレージを誇る。秋競馬開幕週で敢えてアウェーに乗り込んでくる美浦所属のジョッキーは要注意だ。

[キャリア]勝ち馬が3~5歳の3世代ということで、勝ち馬のキャリアは浅め。過去10年いずれの馬もキャリア20戦までとなっている。2~3着馬は少し広く構えておかなくてはならないが、30戦を超えるとかなり厳しくなる。夏の疲れも出てくる頃で、フレッシュな馬の方がアベレージは高い。

[乗り替わり]夏のローカル重賞は乗り替わりの馬が活躍するレースも多々見られたが、ここはシリーズチャンピオンを決めるのと、スプリンターズSを睨んだ一戦とあって、乗り替わりの馬は大きく割引。昨年は乗り替わりのコンビがワン・ツー・スリーとなったが、上位2頭は2走前にも騎乗していた。

[当該コースの騎手成績]2014年以降、阪神芝1200mで最も多くの勝鞍を挙げているのは和田竜騎手と福永騎手で11勝。2ケタ勝利はこの2人で、福永騎手は勝率20%超え。ただし、人気サイドの騎乗が多いためか、回収率は高くない。以下、武豊、M.デムーロ、幸騎手の9勝、川田、浜中騎手の6勝、C.ルメール、岩田康騎手の5勝、松若、松山、池添騎手の4勝と続く。
ちなみにこうしたデータでは圧倒的な数字を残しているC.ルメール騎手は25回の騎乗で5勝、2着8回とさすがの連対率を残しているが、2着が先行して取りこぼしが多い。

[馬体重]勝ち馬の最少馬体重は11年エーシンヴァーゴウの464キロ。最高馬体重は16年ビッグアーサーの524キロで、比較的コンパクトな馬も活躍している。馬格はあまり気にしなくていいだろう。

[種牡馬]過去10年の勝ち馬の父を見ると、アドマイヤムーンが3勝、サクラバクシンオーが2勝。アドマイヤムーンはファインニードルが連覇、ハクサンムーンも1勝、2着1回と複数回の好走があって(3.1.0.4)と圧巻の数字を残している。リピーターが多いレースで、前記アドマイヤムーン、サクラバクシンオーの他、ダイワメジャー、キングカメハメハは同じ馬で2度の馬券絡み。サクラバクシンオー以外で複数の馬券絡みを果たしているのはディープインパクトで、15年にウリウリが2着、バーバラが3着に入った。

データの決断

サマースプリントシリーズの最終戦であるとともに、秋のG1開幕戦・スプリンターズSを睨んだ重要な前哨戦。データで浮かび上がっていたのは4歳牝馬のアンヴァル。北九州記念からの参戦、前走3着馬が多く好走。昨年は大きく崩れたが、当時より地力を蓄え、近況も安定している。重賞制覇のビッグチャンス到来!