過去10年攻略データ

1966年に「ハリウッドターフクラブ賞」の名称で創設。第1回は京都競馬場の芝3200mで行われたが、翌1967年より芝2400mに短縮され、1974年より現在の名称となっている。東の毎日王冠とともに、秋の王道路線を狙う馬が多く出走し、勝ち馬にもテンポイント、メジロマックイーン、テイエムオペラオー、キタサンブラックら時代を彩った名馬がズラリと並ぶ。1987年に武豊騎手が重賞初制覇を挙げたレースとしても知られる伝統の一戦をデータから紐解きたい。

主力は宝塚記念を経て秋初戦組!

[前走レース]過去10年の勝ち馬のうち、5頭が宝塚記念から夏場を休養に充てた馬。アベレージでは、ひと叩きした馬、夏場に使われてきた馬も数字は良く、新潟記念組が2勝。また、春の天皇賞からぶっつけの臨む馬が勝利こそないが2着3回、3着2回。菊花賞馬オウケンブルースリは阪神大賞典から休養明けで09年に勝利、12年は2着。10年は前年のジャパンCから2着、11年は春の天皇賞から3着に入っている。

年齢別成績 前走着順別成績
年齢 着別度数 前走着順 着別度数
3歳0-0-0-0前走1着1-2-0-10
4歳4-6-1-15前走2着1-2-1-7
5歳5-3-4-23前走3着2-1-0-4
6歳0-0-3-27前走4着2-0-1-6
7歳1-1-2-10前走5着0-0-2-5
8歳以上0-0-0-7前走6~9着3-4-2-26
前走10着~1-1-4-27

過去10年注目データ

[年齢]勝ち馬は5歳馬が5頭、4歳馬が4頭。17年は7歳牝馬のスマートレイアーが制したが、中心は4~5歳世代で、ここから軸を選ぶのが賢明。7歳馬も2400mを超える長距離重賞で勝ち負け、G1で入着実績があれば侮れない。かつては3歳馬の好走があったが、菊花賞の施行時期が変わってからは出走そのものがほとんどなくなり、近10年は出走馬がいない。

[前走着順]過去10年で13頭が前走勝ってこのレースに挑んだが、連勝を果たした馬は15年ラブリーデイただ1頭。また、前走で10着以下に大敗した馬が6頭が馬券になっているが、13年に11番人気で勝ったヒットザターゲット以外はそれなりに人気となっていて、長丁場のレースで好走した実績を持っていた。前走着順にはあまりこだわらず、その馬の実績を注視したい。

[枠順]枠番別で見ると、全ての枠で連対馬が出ていて、2枠が4勝、1枠が2勝と最内2つの枠のアベレージが高い。
馬番別で馬券絡みがないのは「12」「13」「15」の3つ。前述の通り少頭数の年も多く、あまり枠番、馬番は気にしなくていいだろう。

[脚質]4角先頭で馬券圏内に踏ん張ったのは12年ギュスターヴクライ1頭のみで、これは逃げたものでなく、マクって4角先頭に立ったもの。過去10年の傾向からは逃げ馬は苦しい。好位から速い脚を使える馬が理想だが、中団以下から差し切った馬が6頭。切れる脚を持った馬は警戒しておきたい。

過度の穴狙いは危険

過去10年、13年ヒットザターゲット以外の勝ち馬は5番人気以内。上位人気の信頼度はマズマズなのだが、1番人気に絞ると(3.1.2.4)で何とも微妙な数字。2着には6~7番人気の伏兵がよく絡んでいて、連系の馬券なら中穴狙いが面白い。少頭数の年が多いこともあるのか、2ケタ人気の馬券絡みは前記ヒットザターゲット(11番人気)のみ。過度の穴狙いは危険。

プラスαデータ

美浦のジョッキーに要注意!

関東馬の出走はわずか18頭。関西馬が圧倒的に優勢なのだが、昨年はレッドジェノヴァ、アルバートと2頭の関東馬がそれぞれ2着、3着に食い込んだ。今年も関東馬の健闘が見られるか。一方でジョッキーの方は美浦所属が少ない騎乗機会で度々馬券に絡んでいて、関西馬に騎乗する美浦所属のジョッキーは要注意。

[キャリア]好走馬のキャリアは様々でアベレージだけで見ると20戦以下が好成績を残している。勝鞍で見ると21戦以上の豊富なキャリアを持った馬が5勝。ただし、こちらは出走頭数も多く、アベレージはやや低く出ており、30戦を超えると数字が大きく下がる。

[乗り替わり]着度数だけを見ると、1~3着は全くのイーブン。天皇賞やジャパンカップを睨んだレースで、乗り替わりのコンビが活躍しているのだが、アベレージで見ると前走と同じコンビが大きく上回り、以前に騎乗経験があったケースも多い。過度に気にする必要はなさそうだが、迷ったら乗り替わりではないコンビを選ぶのも手かもしれない。

[当該コースの騎手成績]2014年以降、京都芝2400mで最も多く勝っているのは、川田騎手と武豊騎手の10勝。川田騎手は集計内でこのレースを3勝。武豊騎手は重賞初勝利を挙げたゲンのいいレースで、近年もキタサンブラックとスマートレイアーで連覇を達成。これまでに前人未到ともいえる9勝を挙げている。以下、C.ルメール騎手の8勝、福永、M.デムーロ、松山騎手の6勝、和田竜騎手の5勝、岩田康騎手の4勝と続く。

[馬体重]勝ち馬の最高体重は16年キタサンブラックの538キロ。最少体重は11年ローズキングダムの468キロ。連対馬は全て460キロ以上だが、それよりも小柄な馬の出走機会が少なく、馬格はあまり気にしなくてもいい。

[種牡馬]過去10年、ディープインパクト産駒とキングカメハメハ産駒がそれぞれ3勝。ジャングルポケット産駒の(1.2.2.4)も目立つ数字。ただし、このレースで(1.2.1.0)と相性が良かったオウケンブリースリの存在が大きく、ジャガーメイルは人気で2度馬券圏外に去っている。その他ではハーツクライ産駒が3度の3着。出走頭数がそれなりにある上、人気を裏切っている年もあり、好相性とは言い難い。

データの決断

秋の天皇賞、ジャパンカップを睨んだ西の伝統の一戦。データからは最強の1勝馬エタリオウを推してみたい。宝塚記念9着からの参戦だが、ローテーションとしてはベストで、前走大敗からの巻き返しも多い。データからは悲願の重賞勝利、悲願の2勝目はすぐそこと見る。