機械による正確な計測によって極めてフェアな能力、状態比較ができるのが坂路調教。
追い切り時の馬場状態・厩舎の調教傾向を精査し、馬券になる調教馬を導き出します。
【土曜特選!】動き良化、2度目の騎乗で巻き返す!
2019/3/8(金)
- 中山9R 房総特別(芝1200m)
- シャドウノエル
- (牝4、栗東・角居厩舎)
- 50.0-37.0-25.2-13.1(馬なり)
水曜の追い切りで、50.0-37.0-25.2-13.1(馬なり)の栗東坂路3番時計をマークして、自己ベストを更新。
前走は、1番人気に支持されるも10着と案外な結果になってしまった。今回人気を落としてもやむを得ないが、3角でゴチャつき接触する不利があり、さらには直線ラスト200m手前でこれからスピードに乗ろうかというタイミングで、前と左右が狭く窮屈になり思うように加速できない状況が生じた。その結果の10着で、10着といっても着差は僅かに0秒4差。2度にわたるロスがありながらこの少差、全く悲観するものではない。スムーズならもっと上の着順であったであろうことは、想像するにたやすい。
そんな不本意な結果に終わった前走後、巻き返しを期す今回は動きが良化。
3日日曜、6日水曜と、4F50秒5~1F13秒1と、測ったかのように同様の好時計を連発して、自己ベストを更新。しかし時計はほぼ同じでも内容は少々異なり、3日は一杯で、6日は馬なりでのもの。順当に調子を上げてきたことが見て取れる。
そして川田騎手も2度目の騎乗、ここは巻き返す。(★★★☆☆)

3/9 美浦 坂路ジョーカー候補
- 中山1R 3歳未勝利・牝
- アロハブリーズ
- (牝3、美浦・鹿戸雄厩舎)
- 54.7-40.0-26.0-12.7(馬なり)
3日日曜にCWでの格上古馬との併せ馬で、馬なりで互角以上の走り。
- 阪神11R ポラリスS
- エレクトロポップ
- (牡6、美浦・田村厩舎)
- 52.9-38.7-25.0-12.3(馬なり)
坂路2本追い。抜群の手応えで、終いシャープに伸びた。依然好調。
3/9 栗東 坂路ジョーカー候補
- 阪神6R 4歳上500万下
- ドラグーンシチー
- (牡4、栗東・北出厩舎)
- 52.1-37.7-24.4-12.1(強め)
余力残し加速ラップを刻み、好時計をマーク。動き素軽く依然好調。
- 中京11R トリトンS
- ライトオンキュー
- (牡4、栗東・昆厩舎)
- 52.8-38.0-24.2-12.0(馬なり)
1週前、日曜、今週の併せ馬で、馬なりで相手を圧倒。元気一杯。
- 中京12R 瀬戸特別
- ドルチェリア
- (セ6、栗東・笹田厩舎)
- 51.1-37.3-24.3-12.3(一杯)
攻め駆けするタイプだが動き軽快、テンも終いも速い抜群の走り。
「特選坂路王」は、レース週に行われた「東西坂路調教Best10傑」から選出しています。
タイムの速い馬以外の坂路組にも"激走馬"が多く潜んでいるのも事実。それが「坂路ジョーカー」です。
競馬ラボの調査によれば、美浦組だけでも多い週で20頭を超える数の「坂路組」が連絡みを果たしています。3着までを視野に入れれば、さらに馬券に絡む確率は格段にアップ。特に新馬・未勝利戦では、坂路調教馬の好走が目立っていることもポイントです。
そんなファクターも加味しながら、 土・日の出走馬の中から激走候補を選出します。(ヤマノ)
プロフィール
競馬ラボ・ヤマノ
坂路時計の正確性を重要視しながら、数字では計りきれない競馬の深い世界を追及しているベテラン研究員。もっぱらの日課は日々の坂路調教時計の吟味で、競馬予想のスタイルはもちろん調教がベースも、データに食指を伸ばすことも少なくない。