水上学の血統トレジャーハンティング


★土曜阪神11R シリウスS(G3)◎本命馬 ピオネロ 3番人気 3着 レースぶりは完璧。直線はドラゴンバローズとの競り合いになったが、直線で重心が上に逃げるようなフォームになり、推進力が削がれている。その間にメイショウスミトモにも一気に差されてしまった。普通に重心が沈んでいれば勝ち切っていたはず。この弱点を矯正出来ない限りは、オープンでは善戦ホース止まりになってしまう。

$お宝馬 トップディーヴォ 7番人気 4着 終始5番手あたりに付け、直線もジリジリとは伸びているが、前を脅かすには至らなかった。現状、重賞ではまだもうひと段階足らないのだろう。

★日曜中山11R スプリンターズS(G1)◎本命馬 メラグラーナ 4番人気 7着 勝浦特別より前半が0秒5遅く、1000万のダート(!)1200mと比べても0秒4速いだけという、芝1200mG1としてはあり得ないくらいの超スローペース。33秒1で上がってきても、前が止まらずどうにもならない。ラピスラズリSの時のようなレースができれば難なく3着以内があった展開だが、G1を意識しすぎたか構えて失敗。なんとも消化不良のレースになってしまった。素晴らしいデキだっただけに、残念のひとこと。

$お宝馬 フィドゥーシア 13番人気 9着 この緩い展開で2番手から失速してしまうようでは、現状全くの力足らずということだろう。シッカリ休んで立て直してきてほしい。

【今週のポイント】
いよいよ本格的な秋競馬がスタート。ロングランの東京、京都開催がスタートする。しかもいきなり3日間開催はヘビーだが…。土曜は2歳重賞サウジアラビアRC、日曜は伝統の毎日王冠、そして月曜は京都大賞典に、盛岡競馬では交流G1の南部杯が組まれている。なんとも豪華な3日間だ。

その中でも注目はやはり、日曜東京の毎日王冠だろう。ここを秋の始動に定めた実績馬、さらに今後の飛躍を期するノンタイトルホースなどが揃った。もちろん目標が先にあることも含めて、馬券的にはなかなか難しい一戦だ。

昨今は、特に連続開催の場合は、芝の保全のために開幕週は高速化しない傾向があり、開幕週ながら、このレースも外からの差しも遜色なく決まっている。パワー兼備の瞬発力血統が幅を利かせているのもそのためだろう。

同じ3歳でも牡馬ならともかく、牝馬のソウルスターリングが初めて重厚な古牡馬と、そのような舞台で戦うわけだが、53キロという斤量だけで、果たして3歳牝馬同士とのレースのように優位に立てるのかどうか。そこが唯一にして最大の予想ポイントとなるのではないだろうか。

【次回の狙い馬】
日曜・中山8R 4着 出負けした上に、前有利の展開になってしまい、直線で必死に追い上げたが馬券には絡めず。ただ、まともに出ていつもの位置が取れていたら勝ち負けは必至だった。左回りがベターで、東京1300,1400でも十分戦える。

日曜・阪神8R 10着 最内を引いたこともありハナを主張したが、4枠2頭も引かずに、終始3頭でやり合う展開。これでは止まってしまう。 次走も同型がどれだけ揃うかはカギだが、ただ少し外目で被せられない逃げを打てれば、アッサリもあるだけの力は持っている。