「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
-
本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
-
お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【共同通信杯】雨濃厚で泣き笑い?
2018/2/6(火)
★土曜東京11R 節分S◎本命馬 アルジャンテ 4番人気 4着 痛恨の出遅れ。しかも直後に、これもアオってバランスを崩したアンタラジーと2度接触し、挽回もできずに、シンガリ付近から競馬するしかなくなった。直線の伸びは他を圧倒しており、まともないつもの競馬ができたらあるいは・・・と悔やまれてならない。これも運だろう。
$お宝馬 キャプテンペリー 3番人気 9着 こちらも出遅れ。一気に追い込むタイプではなく、持続力で勝負する馬なのでこれは痛かった。あとは、詰めて使うのがよくないかもしれないという騎手コメントもあったようだ。いずれにせよ力は出せていない。
★日曜東京11R 東京新聞杯(G3)◎本命馬 ダイワキャグニー 2番人気 3着 ソツなくいつもの競馬はできたが、直線で伸びかけてなかなかトップギアに入れず、ゴール前でやっと全開になった。厳寒期がイマイチという感じもしたし、何よりワンターンコースのDコースの外枠は、スローだけに不利もあった。
$お宝馬 ディバインコード 11番人気 5着 2番手から4角はポケットに入れ、しぶとく粘った。力は出せているが、今は重賞になるとここまでが精一杯か。
【今週のポイント】
土曜は小倉と京都、日曜は東京と京都、月曜は東京と小倉という変則3日間開催となる今週。週末は魔の南岸低気圧が関東にやってきそうだが、月曜時点の予報ではかなり陸寄りを通るということで、雨で済みそうとの見解。ただこればかりは近づいてみないと分からない。また東京や京都だけではなく、小倉もよく雪が降る。どこか1ヶ所でも中止になれば、さらに変則に輪をかける4日間開催もあり得る。とにかく無事の開催を祈るしかない。
今週の3重賞は、どのレースにも、死角の少ない断然人気を背負いそうな主役が存在する。どれも無難な結果で決まる公算が大きいが、個人的にはダービー馬が出る京都記念よりも、今年のダービーを占う上で大きなポイントとなりそうな共同通信杯に最も興味がある。
先週の東京芝は「ハーツクライ馬場」とでも言えそうな結果だったが、主役2頭、グレイル、ゴーフォザサミットは共にハーツクライ産駒だ。ただ今週は前述の予報通りなら芝も馬場悪化が免れない状況で、傾向変化もあり得るだろう。グレイルは極悪馬場を勝ち切った経験があるが、新馬戦と重賞とでは中身が大きく変わる。同じように走れるかは未知数だ。
馬場を味方に浮上する、思わぬ伏兵がいるかどうか?週末は天気予報を睨みながら、強力な2頭に割って入れる存在を探してみたいものだ。
【次回の狙い馬】
土曜・東京7R 5着 道中近い位置にいたアポストル(3着馬)に伸び負けて5着。ただ、道中を見ていると1400mでは追走に苦労していた。これは明らかに距離を延ばすべき内容だったとみる。 エンパイアメーカー産駒だけに、次走中山ダート1800mなら一変するとみる。
日曜・東京5R 8着 馬群で揉まれまくり、ただ流れ込んできただけ。全く競馬をしていない。長い直線も向いていない印象を受けた。ドリームジャーニー産駒で母方がパワータイプだけに、中山に替わった方が走れる。 次走、中山の2000mから2200mなら面白い。さしあたっては中2週で中山2日目2200m、翌週3日目の2000m戦あたりか。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。