「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【弥生賞】至高のトライアル
2018/2/27(火)
★土曜中山11R アクアマリンS◎本命馬 アッラサルーテ 3番人気 3着 先行して流れに乗り、完璧なレース運び。しかし4角でポケットに入ってしまい、追い出せないシーン。あれがなければ勝ち負けだったはず。
$お宝馬 クラウンアイリス 5番人気 8着 差しが届く馬場ではあったが、あれほど後ろからでは届かない。
★日曜中山11R 中山記念(G2)◎本命馬 サクラアンプルール 4番人気 4着 終始離れた5番手。ただパトロールを見ると、進路がなかなか定まっておらず、馬がフラフラしていた感じ。直線では外からまとめて差し切るかと思われたが、途中からジリになってしまった。首も高めで、レースに集中していないような印象を受けた。
$お宝馬 ディサイファ 8番人気 6着 離れた3番手の好位。そこから全く伸びなかった。この年齢で勝ち馬から0秒3差なら立派なのだが、馬券という意味ではよほどコースと相手に恵まれないと厳しいのだろう。
【今週のポイント】
当初は明確な出走意思を見せていた馬が5頭しかおらず、いくら質が高いメンバーといっても寂しすぎると思われた弥生賞だが、登録自体はなんとか11頭を数えた。しかし実質は5,6頭立てと見ていいだろう。
それというのも、今年の3歳世代の頂点を狙うレベルにある4強がトライアルで激突することになり、白旗を掲げる陣営が多かったからで、有力馬の分散傾向が続いた近年のトライアルには珍しい事態となった。
使い分けを意図することの多い同系統のクラブではなく、個人オーナーの馬が有力どころに多いことによるものだろうが、生き物のことだから本番の皐月賞で再度激突するかどうかは分からず、もしかしたら最初で最後の対決になるかもしれない。まさに至高のトライアル。けだし見ものの一戦だ。
4強でオッズがどれくらい割れるのかによって、どこまでハッキリ順序付けをしなければばらないかも決まってくるし、小回り急坂、2000mへの適性も問われてくる。さらに当然ながら、4強に割って入る馬がいるのかどうかも当然考えるべき。これだけのメンバーにふさわしい、完璧な予想ができると嬉しいのだが。
【次回の狙い馬】
日曜・中山8R 4着 道中から揉まれて後方、直線も馬群へ突っ込み、ぶつかり合いながらグイグイ伸びた。かなり勝負根性があり、脚力も強い。スムーズな競馬ならこのクラスはすぐに勝てる。
日曜・阪神12R 4着 休み明けながらマイナス6キロ、仕上がってはいたが、ただ反応が鈍いところがいくつかあり、中身がまだデキていなかったとみる。それでも直線はジリジリ差を詰めてきており、能力は窺わせた。次走、馬体が減っていないことを条件に狙いたい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。