水上学の血統トレジャーハンティング


★土曜東京11R 京王杯スプリングC(G2) ◎本命馬 ダンスディレクター 1番人気 15着 デキは素晴らしかったがややカリカリ。もっとも、高齢の割にはイレっぽいのはいつものこと。道中も勝ち馬の直後のポジションで絶好の位置。直線も手応え十分で追い出したが、全く反応しない。放送席から見下ろすと、トモに力が入らず流れるような感じになって、前半身とのバランスがバラバラになっているように映った。トモをひねったという類のアクシデントがあったかもしれない。そうでもないと、ここまで負ける理由がない。

$お宝馬 ビップライブリー 10番人気 13着 積極的なレース運びで、キャンベルジュニアと近い位置にいたが、そこから一杯になって失速。こちらは、この高速決着に対応できないという感じがありあり。


★日曜東京11R ヴィクトリアマイル(G1)◎本命馬 レッドアヴァンセ 7番人気 3着 アエロリットを前に見る絶好のポジション。直線は馬場の最も伸びるところを掴んでスパートをかけ、一旦は先頭に立った。しかしゴール寸前で脚がやや鈍って差し込まれてしまう。とはいえ、勝ったも同然の内容。最も早く動いて同タイム3着、3頭の比較なら一番強い競馬をしたともいえる。勝てなかったのは残念も、納得の走り。

$お宝馬 デアレガーロ 13番人気 16着 パドックからずっとイレ込み、先入れしてもテンションが高いままで、返し馬も満足にできなかった。スタートも出遅れ。レース以前のメンタルの問題だった。久々の輸送とG1の雰囲気に負けたのかもしれない。


【今週のポイント】
いよいよ佳境に差し掛かる春のG1戦線。今年のオークスは、勝ち負けになりそうな馬とそれ以外の力量差が大きく、順当な決着に落ち着く可能性が大きいという下馬評だ。
ただ、アーモンドアイの1強か、あるいはラッキーライラックとの2強か、はたまたサトノワルキューレを含めての3強なのか?構図をどうとらえるかによって、馬券の点数や券種も異なってくるだろう。力量上位馬の厳密な序列付けが大事となる。

その一方で、ロードカナロア産駒のアーモンドアイにとって、本当に東京の2400mは大丈夫なのか?また一角を崩して少しでも配当を上げる馬が出てくる可能性はあるのか?もし高速馬場が続く場合は?などなど、興味深いポイントはいくつもある。堅い決着とお考えの方も、水曜午後更新予定の有力出走馬診断をご一読願いたい。いろいろなテーマを盛り込んで、多角的な分析を心掛けるつもりだ。


【次回の狙い馬】
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
日曜・東京4R 3着 今回初出走。いろいろ弱いところがありつつ、やっと出走に漕ぎつけたが、この1か月の乗り込みは豊富で、急速に出来てきた。道中は砂を被りまくっていたが全く怯まず、直線もシッカリ伸びた。ソロルの半弟だけの素質は示していた。次走は叩いての上積みがあれば、楽に勝てる。

日曜・東京10R 6着 以前からも見せていたが、かなりズブい。東京1600mで速い流れとなると、直線が長くても対応できなかった。中山1800mでの走りを見るに、距離は延ばした方がいい。脚力はかなり高いので、古馬混合でもやれるはず。ただ、福島1700mでは直線が短く、新潟1800mでは馬場が軽い。東京のうちにもう1回となると、また1600mしかないが、ただ相手は弱化するので当然圏内に入ってくるはず。近いところでは中京1800mがベストのように思うが・・・。

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