「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【ジャパンカップ】若くして最強、女子にして最強
2018/11/20(火)
★土曜東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3)◎本命馬 カテドラル 3番人気 11着 絶好の好位、ペースも平均遅めで、直線は抜け出し待ちのような感じで見ていたが、そこから全く伸びない。結果的に差し追い込み決着だったので、数字で見る以上に若駒にとっては前に行くと負荷のかかる展開だったのかもしれないが、それにしても負け過ぎだ。ちょっと不可解。
$お宝馬 アドマイヤスコール 11番人気 8着 後方から直線でエンジンが掛かりかけたところで横の馬とぶつかり、鞍上が手綱を絞ってブレーキ。そこから追い出したが間に合わなかった。まともでも5、6着だったとは思うが、能力はある。自己条件で出直しだ。
★日曜京都11R マイルチャンピオンシップ(G1)◎$本命馬&お宝馬 ジュールポレール 10人気 6着 前半は押し気味に位置を取りに行き、一旦流れに乗せてからポケットに入れ、脚をタメる。そして3角から外へ出していくという完璧なレースぶり。代打石川騎手は好騎乗だった。しかし4角でロードクエストを起因とする玉突き状態に巻き込まれ(最大の不利はモズアスコット)、体勢を立て直してからもジワジワ伸びてはきたが、ラストは伸びを欠いてしまった。牝馬だけにあのアクシデントはこたえたと思う。競馬ブックのレース評には「あれがなければ際どかったかも」と書かれていたが、そこまでではないにしろ、3着は取れたかもしれない。残念。
このところ天皇賞のスワーヴリチャード、女王杯のカンタービレ、そして今回と、G1の本命馬がアクシデントで力を出し切れないことが続く。悪い流れにハマっているような予想だが、東京最終の大一番で何とか巻き返したい。
【今週のポイント】
今年の東京開催の掉尾を飾るジャパンカップ、回避馬が相次いでしまったが、3歳牝馬にして主役となるアーモンドアイは順調のようだ。初の古馬の牡馬相手となるが、牝馬3冠のレース内容、瞬発力はジェンティルドンナに匹敵するものがある。ならば、ジェンティル同様、ここで一気に戴冠となる予感は十分だ。
迎え撃つディフェンディング王者シュヴァルグラン、ジャパンCは初登場となるサトノダイヤモンド、スタート後の大きな不利で不完全燃焼に終わったスワーヴリチャードの巻き返し。先行力に磨きがかかったキセキ。彼らは経験で新女王に立ちはだかることができるか。久しく影の薄い外国馬のジャッジも含めて、水曜公開予定の有力馬診断で見解を示したい。ヒモであっても、思わぬ伏兵を拾えるように精査するつもりだ。
なお、23日の金曜、午後6時半開演で、新宿歌舞伎町のロフトプラスワンにて、生うまトークサミット・ジャパンC展望会が開催されます。ゲストは森泰斗騎手、谷中公一元騎手他。当日券も出ますので、ご足労くださると幸いです。私はМCを担当。詳しくは競馬ラボサイト内の専用ページをご覧ください。
【次回の狙い馬】
土曜・京都11R 2着 今回は岩田騎手に巧く内をすくわれてしまったが、休み明けながらとても積極的な走りでかつての張りのあるレースが戻ってきた感じ。個人的には、次走中山金杯なら有力とみる。小回り2000mがベストだ。
土曜・東京11R 6着 やや出負け。無理に出していかず、そのまま後方待機策。直線は外を回るしかなく、いくらか内有利の馬場でよく伸びてきたがここまでだった。パワータイプで、むしろ小回り急坂の中山の方が向いているように思う。自己条件なら勝ち負けだろう。
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。