「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【東京新聞杯】どの馬にもチャンスあり
2019/1/29(火)
★土曜中京11R 愛知杯(G3) ◎本命馬 ウラヌスチャーム 3番人気 4着 昇級戦、スローペースとあって、いつもより積極的に位置を取りに行き、勝ちに出る競馬。それ自体は正解なのだが、結果的にはアダになってしまい、いつものように脚をタメきれず、切れが鈍ってしまった。それでもゴール前は詰めてきており、この馬への高評価は変わらない。年内に重賞に手が届くだろう。
$お宝馬 レイホーロマンス 7番人気 7着 後方から内をついて直線は伸びかけたが、そこまでで勢いが鈍ってしまった。力負け。
★日曜東京11R 根岸S(G3) ◎本命馬 クインズサターン 5番人気 3着 初の距離だったが、巧く流れに乗っていたし、いつもより前に出して包まれないポジションをキープ。下げて外へ出す競馬になると思っていたが、ロスを避けるこの騎乗は上位を取るためには大正解。前に出した分終いの切れは鈍ったが、直線はジワジワ伸びた。枠が痛かった。
$お宝馬 ノボバカラ 14番人気 6着 先行し、直線も良く粘って3着馬と0秒5差。大健闘といえる。前走から変わり身に目を付けたのは正解だったと思うが、さすがに馬券圏までは厳しかった。
【今週のポイント】
今年の東京新聞杯は、専門週刊誌を見ると、印のつかない馬がわずかしかいない大混戦。どの馬にもチャンスはある。冷静に実績を見ればサトノアレスが断然だが、ここに印が集中していないのは、前走阪神の大敗があるからだろう。タワーオブロンドンやレイエンダ、ジャンダルム他の4歳勢、上がり馬でこれも4歳のインディチャンプ、ベテランロードクエスト、富士Sの勝ち馬ロジクライなども拮抗している。
それでなくとも過去10年間で1番人気が勝ったことのないレース。今年も一筋縄ではいかないことが想定される。血統的には好走馬に共通する大きな特徴があるレース。これに合致する馬の中から、少しでも人気薄の魅力ある馬を選びたい。
【次回の狙い馬】
土曜・東京3R 3着 先行し、直線で先頭に並んで、後ろから差してきた馬と叩き合い。最後は競り負けたが、速い流れを前に行っていたことを考えると最も強い競馬をしているといえる。次走も同じダートマイルで。
日曜・東京9R 4着 逃げた馬の離れた2番手を追走。4角すぎで一杯になりかけたが、そこからがしぶとかった。叩き合いに持ち込んでの小差。下がりかけたところから差し返しも見せていたし、これなら次走へのめどが立った。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。