「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
【高松宮記念・展望】速さか、強さか
2019/3/19(火)
★土曜中京11R ファルコンS(G3)◎$本命馬&お宝馬 ジャパンスウェプト 6人気 14着 全く見せ場なし。申し訳ないのひとこと。恥ずかしい予想になってしまった。
★日曜中山11R スプリングS(G2)◎本命馬 タガノディアマンテ 9番人気 4着 前半の位置取りが思ったより後ろになってしまった。馬場が固くて前が止まりづらい馬場だけに、大外を回すとなお厳しくなるのだが、よく追い込んで0秒2差4着は実に惜しい。立ち回りの巧さを活かすことができなかった。
$お宝馬コスモカレンドゥラ 12番人気 14着 逃げられなかった時点で万事休す。
【今週のポイント】
いよいよ春前半のG1シリーズが開幕。皐月賞まで4週連続のG1が続く。
高松宮記念は2強の構図。とにかく速いモズスーパーフレア。もし勝てば牝馬の勝利はカレンチャン以来7年ぶりとなる。なお過去15年まで広げても勝ち馬はこのカレンチャンだけ。そしてこの時期に行われるようになってからは、さらにビリーヴの1例を加えるのみ。
対するダノンスマッシュは、絵に描いたような好位差しができる強いスプリンター。父ロードカナロアはこのレースで3着→1着。父のような横綱相撲で頂点を目指す。どちらが勝ってもG1初制覇だ。
旧勢力はレッツゴードンキ、セイウンコウセイくらいで、スプリント路線は世代交代の準備が整った感がある。2強以外にもミスターメロディ、路線変更のロジクライとデアレガーロも有力だ。
固い野芝で速さとキレが重要なスプリンターズSとは異なり、左回りで直線長く、馬力も必要なオーバーシードで争われる舞台。こうした舞台への適性がまずポイントとなるだろう。
2強の優劣、新興勢力のチョイス、さらに大きな複穴の可能性……など、水曜夕方更新予定の有力馬分析をチェックしていただきたい。
【次回の狙い馬】
日曜・阪神6R 2着 本来は自在性があるのだが、今回は後ろから。1,3着馬が前残りの中、唯一後方から脚を伸ばして2着に。かなり強い内容。次は人気だろうが、順当に勝ち負けになりそう。
日曜・中山12R 5着 今回は休み明け。向こう正面で少し寄られたか位置取りが上げられなかったことが響いた。本来、一度叩かれると変わるタイプで、次走地元の関西圏でダート1800mならさらに上を狙えるはずだ。
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。