「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【皐月賞・展望】新時代へ繋ぐ第1章
2019/4/9(火)
★土曜中山11R ニュージーランドT(G2)◎本命馬 グラナタス 7番人気 11着 超スローペースとなった。先行していい位置に付けられたが、スローのため大外枠から終始外を回り、距離ロスが大きくなってしまった。
大敗とはいえ3着馬からは0秒6で、着順ほどバッタリ止まっているわけではないのだが、直線伸びあぐねたのはガス欠の印象が強い。あくまでマイルをこなすのは中山だけなので、それ以外の場では短距離向き。
$お宝馬 カルリーノ 6番人気 10着 連闘で初ブリンカー。テンションが高くなってしまい、終始折り合いに苦労していた。この馬についてはブリンカーは逆効果だったか。しかも直線で挟まれてしまった。度外視の一戦。
★日曜阪神11R 桜花賞(G1) ◎本命馬 クロノジェネシス 3番人気 3着 中団前の絶好の位置から、直線は踏み遅れ、かつ前が壁になり外へ出し直すロス。鞍上も硬くなっていたか?直線は目の覚める脚色だったが、ただ勝ち馬が完璧すぎてまともでも勝ちまではなかったかもしれない。よく3着に届いた。
$お宝馬 ルガールカルム 9番人気 18着 前走の内容は破格だったが、その反動が出ているという一部の指摘が正しかったということだろう。土曜の新聞では、「なかなか体が戻らなかった」という陣営のコメントもあった。今回は出すだけで精いっぱいだったのかもしれない。立て直せば重賞級という見解は変わらない。
【今週のポイント】
同じ3戦無敗でも、ダノンキングリーとサートゥルナーリアの評価の差にかなり大きな開きが出ている。今年の皐月賞、下馬評は1強状態だ。
基本的な予想の手筋は、本当にサートゥルナーリアは飛びぬけているのか?をチェックすることから始まるだろう。ホープフルSの勝ち方は確かに強かったが、相手のレベルや数字面を踏まえると突出しているとも言い切れない。速い流れになった時の対応力も未知数だ。
ただ、今年は間接的な物差しを用いると勝負付けが終わっている印象の馬も多く、さらに勝った時のパフォーマンスが物足りないメンバーばかり。唯一、ダノンキングリーだけは、2歳王者を前走で倒し、速い展開にも対応している。問題は2000mの距離が初めてということくらいか。
ダノンキングリーとサートゥルナーリアの上下関係をどう置くか、複穴はいるのか、勝負付けが済んだと思われるメンバーの逆転はあるか、など、水曜夕方更新予定の有力馬診断で踏み込んでみたい。
【次回の狙い馬】
土曜・阪神5R 3着 今回は出負けして後方から。外から3コーナー過ぎに動き、かなり長く脚を使ってゴールまで伸びきった。砂は被らない方が良さそうで、外からの競馬は条件となるが、阪神より後半のロスが小さくなる京都、あるいはカーブの短い新潟ならさらに届くはずだ。
土曜・中山9R 9着 今回は不運のひとこと。内で包まれた上、外へ出そうとしても行くところで前が壁。全くレースをしていない。能力があるのは戦績から明らかで、広い東京で見直し必至。
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。