「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【天皇賞(春)・展望】こっちが古馬本流
2019/4/23(火)
★土曜東京11R オアシスS◎本命馬 ダンツゴウユウ 6番人気 11着 せっかく馬が行く気を見せていたのに、抑え込んで後方に。しかもこの日は直線向かい風がとても強く、軽い砂が舞い上がり、後方からではこの砂を浴び、砂塵を吸い込んでしまうので全く競馬にならず。かといって折り合いを重視したので外にも出せず。何もできなかった。参考外の一戦。残念のひとこと。
$お宝馬 アンデスクイーン 11番人気 7着 こちらも後方から。ただ直線は前が空いた所をうまく突いて、脚を使っていた。今少し走れたとは思うが、力は出せたか。
★日曜東京11R フローラS(G2)◎本命馬 フェアリーポルカ 4番人気 5着 結論から言うと枠がすべてだった。予想以上にペースが緩み、潜り込めるほど馬群がバラけず、ある程度の位置をキープする必要もあるので下げて距離ロスを防ぐことができなかった。しかもスローなので自ら動かざるを得ない。それで勝ち馬と0秒1差なら、アンカツさんがツイッターでお書きになったように、一番強い競馬をしている。負けてなお強し。
$お宝馬 フォークテイル 5番人気 11着 絶好の位置。そこから直線で全く伸びなかった。不利も受けたわけではないし、ちょっと解せない大敗。こんな馬ではない。まだ体力が付ききっていないか、あるいは難しいところがあるのか。
【今週のポイント】
クイーンエリザベス2世Cがあろうが、大阪杯が昇格しようが、春の古馬王道路線は天皇賞。スペシャルウィーク、マンハッタンカフェ、ディープインパクトと勝ち馬は種牡馬としても大成功し、また勝てないまでもステイゴールドも好走した。優れた種牡馬であるにはスタミナ要素は不可欠で、その選定の意味も含めて、3000m級G1の価値は不変である。マスコミもホースマンも尊重すべき一大レースだ。
ほぼ3ケ月ずつ間隔を空けて使い続ける菊花賞馬フィエールマンの出走は、その意味でとても意義深い。またG1はおろか重賞未勝利ながら、現役中長距離路線のトップクラスを形成するエタリオウにとっては、是が非でも欲しい初タイトルだ。
久々に現れたステイヤーらしいステイヤー、ユーキャンスマイルや、海外帰りを一度使って、今度こそメイチのはずの去年小差5着馬チェスナットコート、去年3着のクリンチャー、展開のカギを握るメイショウテッコンにロードヴァンドールと、よく見れば層は薄くない。馬券的には手は広げられないだろうが、序列付けは意外と悩ましい一戦となりそうだ。
水曜更新予定の天皇賞総力特集の私の担当「血統プロファイリング」では、内容をリニューアル、より効果的な戦略提供ができるようにブラッシュアップを図るので乞うご期待。
【次回の狙い馬】
土曜・東京12R 5着 出遅れて後方からの競馬になってしまったが、直線は大外へ持ち出してよく伸びた。直線強い向かい風で追い込みづらかったことを踏まえると悪くない。左回りの方がよく、新潟1400mでも、東京1400mでも次走は期待大。ただ勝ち切れない面もあるだけに、複軸か。
日曜・東京5R 4着 終始好位をついて回り、直線もいい脚を見せたが、逃げていたロザムールの抵抗が思ったより強く、その間に差し込まれた。勝ちに等しい内容。これなら次走は勝ち負け必至だろう。今回はマイルだったが、距離はもう少しあってもいいかもしれない。
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。