「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
【オークス・展望】より強く、より速く
2019/5/14(火)
★土曜東京11R 京王杯スプリングC(G2)◎本命馬 ロジクライ 2番人気 3着 全体時計はレコードだったが、前半は1200mならやや遅め、1400mにしたら平均少し速め程度の流れになったことで、この馬でも好位を取ることができた。中盤からは息の入らないラップが続き、ラスト1Fは凌ぎ合いになる中、前半に少し楽が出来た分ジワジワと伸びた。痛かったのは、直線で内を通らされるのを嫌って外目へ出そうとしたときに、外が邪魔で手間取ったこと。あとワンテンポ速く捌けていたら、2着は確実だった。
$お宝 ストーミーシー 11番人気 8着 こちらはいつも通りの後方待機から直線勝負。ただ思ったよりは切れず、さらに後ろにいたスマートオーディンに上がり最速を譲った。ここまで速い馬場だと、1400mでは対応だけで手いっぱいだったか。
★日曜東京11R ヴィクトリアマイル(G1)◎本命馬 プリモシーン 4番人気 2着 ほぼ馬群の中団から外目へ早めに出し、直線の仕掛けもドンピシャのタイミング。クビ差まで迫ったところがゴールだった。ノームコアが思った以上にしぶとかっただけ。力は出せた。
$お宝馬 ワントゥワン 16番人気 16着 追い込んでのハマり待ちなので、不発は仕方ないが、上がりを見ると前が止まらなくてということよりも、位置を考えるとこの馬自身の上がり33秒8は伸び足らない。コンディション面の問題もあったか。
【今週のポイント】
桜花賞馬グランアレグリアの回避で、オークスは一転して混戦模様。桜花賞2着シゲルピンクダイヤ、3着クロノジェネシスも展開に左右される面があり、桜花賞に出られなかったラヴズオンリーユーやコントラチェックが、鞍上人気も相まって主役級のポジションを務めることになりそうだ。
桜花賞よりも距離が800m延びる分、多少はスタミナが求められるが、もし良馬場のままなら東京は超高速で、桜花賞よりも軽い馬場で争われることになる。速さもより高い次元で求められそうだ。あとは直線で内を避けている騎手が多く、どこを通れるか、枠はどこを引くかも大きな分かれ目となるだろう。
また今日火曜現在の天気予報を見ると、日曜の天気は微妙なことになりそう。馬場状態が高速のままでいけるかどうかの判断も難しいところだ。
水曜夕方更新予定の「血統プロファイリング」では、スピードの持続力を例年以上に上位に置いて判定を下したい。そしてもし雨がかなり降って馬場が悪化した場合の加点減点ポイントも付記するつもりなので、ぜひ参考にしていただきたい。
【次回の狙い馬】
土曜・京都6R 3着 次は人気必至で、ここで推すのも憚られるのだが、先々含めての狙いという意味で挙げておく。終始3番手から直線前を窺うも、伸びあぐねたのはいかにも休み明けという感じだった。次は間違いなく反応が変わるはず。古馬相手でも問題なし。能力自体はオープン級だ。
日曜・東京5R 4着 脚をタメて後方待機、直線は内へ入ってグングン押し上げた。通ったところと前残りの展開を考えると上出来。もう少し出していっても大丈夫なので、次走古馬混合となるが東京6月16日の同距離、あるいは22日のマイルに延ばしてきてもいいかもしれない。
※次回出走時については、レース当日の朝に配信されるメルマガにてお伝えしています。
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プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。