「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
-
お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
-
お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【スプリンターズS】大混戦、秋の稲妻
2019/9/24(火)
★土曜阪神11R 大阪スポーツ杯 ◎本命馬 デンバーテソーロ 3番人気5着 前の馬が崩れるハイペースに巻き込まれた。昇級戦でこの展開であることを考えると、よく粘っていると言えるが・・・・。せっかく外枠を引けたのだから、内を見ながらフィールドセンスあたりの位置で競馬が出来れば、ひと脚使えて馬券圏に入れたと思う。
$お宝馬 タガノジーニアス 9番人気2着 スタートで取り付けなかったのが結果的にオーライ。脚をタメての差し込みは狙い通りだが、展開もハマってくれた。
★日曜中山11R オールカマー(G2) ◎本命馬 ミッキースワロー 3番人気2着 想定以上にスローとなり、仕掛けても後半のペースアップのためになかなか位置が上がらない。直線では厳しいかと思ったが、持ち前の持続力でゴールまで伸びきれた。もったいないレース。あと一列前で競馬していたら勝てていたかもしれない。
$お宝馬 クレッシェンドラヴ 5番人気5着 ある程度位置を取りに行ったのだが、伸びずバテずで終わってしまった。ただ、2着馬とは差のないところに来ており、現状の力は出せている。本当の小回りコースの方がいいのだろう。
【今週のポイント】
グランアレグリアとステルヴィオの回避は残念だが、それでも目移りするほどの役者が揃ったスプリンターズS。セイウンコウセイは惨敗の続いた中山コースへの不安、ミスターメロディやダノンスマッシュは初の中山、タワーオブロンドンには夏の強行軍の反動も懸念され、人気馬にも疑問点はある。決して一筋縄ではいかないだろう。
また馬場もどうなるか。週末になると行方が読めなくなる天気図が続いているが、今週も雨か否かはかなり微妙だ。良馬場なら例年以上の高速馬場、さらに先週まではインが伸びるコンディション。これが続くか変わるか。
血統傾向には、統一性というか、傾向は全く見えない。その時々の馬場への適性、時計への対応力のある血統を探すのが近道。それによって、1400mやマイルあたりまでこなせるタイプがいいのか、逆に純正スプリンターが良いのかが決まってくる。枠と直前の天気、想定される時計をギリギリまで煮詰め、土曜のトレジャーハンティングで公開する。インパクトのあるお宝馬候補は、今のところ2頭。どちらを選ぶか悩ましい。
なお金曜のトレジャーハンティングは、シリウスSを取り上げる予定である。併せてお待ちいただきたい。
【次回の狙い馬】
土曜 中山5R 4着 新馬戦。かなり緩い流れを、中団後ろからよく伸びてきた。小回りでは窮屈そうなフットワークで、次走東京なら変わりそう。
日曜 阪神7R 4着 今回は休み明け。反応も鈍く、また内で押し込められてシンガリ付近まで下がってしまうが、残り1ハロンからの伸びは出色だった。馬を怖がらない根性もある。距離は延びた方がベターかもしれない。次走京都の1800か2000mで。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。