「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
-
本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
-
本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
【京都大賞典】心はロンシャン・・・?
2019/10/1(火)
【今週のポイント】
少数精鋭、登録10頭の半数がG1馬・・・とはいえ、馬券的な面白さは薄い毎日王冠。頭数だけなら京都大賞典だが、こちらも勝負になりそうな馬は限られる。絞って堅実に採るという発想でいくべき両重賞だ。
対して難しく、かつ面白いのは凱旋門賞。馬券のモチベーションは明らかにこちらだ。私も予想を書かせていただく。現地の天候に関する情報収集は難儀だが、ぜひ参考にしていただきたい。
凱旋門賞の予想はコチラで公開⇒
さて今週末のトレジャーハンティングでは、G1馬5頭の並びだけが考え所の毎日王冠はさすがに厳しいので、京都大賞典を取り上げる予定。お宝馬的な存在を探すのは正直難しいが、それでも何とか穴らしい馬を探したい。「非力なスタミナホース」がイメージなのだが・・・。
★土曜阪神11R シリウスS(G3) ◎本命馬 ジョーダンキング 3番人気4着 位置取りは完璧。ただ、上位どころでいちばん早く動き出した分、最後の最後で伸びが甘くなってしまった。この辺は勝負の綾と言うしかない。
$お宝馬 マッスルビーチ 2番人気9着 そもそも、2番人気になってしまってはお宝馬でもなんでもなかった。レース内容はあきらかにメンバーの壁。過大評価してしまったが、これからの馬。
★日曜中山11R スプリンターズS(G1) ◎本命馬 ダノンスマッシュ 1番人気3着 チグハグなレースでもったいないのひとこと。結果論だが4角でまっすぐ内を突いたら、意外と空いていたのでもしかしたら?結局、外を選んだのだが、ルメールに被せられて出し遅れ、あしらわれてしまった感。
$お宝馬 イベリス 10番人気11着 前半は頑張って好位置も、速さ負けしてしまった。最後は一杯。3歳牝馬ではまだキツかったか。
【次回の狙い馬】
土曜 中山8R 3着 もともと前に行っていた馬が、脚質転換して不発続きだった。しかし今回初めて、目の覚めるような脚で3着に。とはいえ、展開に恵まれた面もあり、評価は微妙だ。次走は東京での1300、1400になるだろうが、個人的には元に戻して好位付けした方がいいと思う。距離延長でペースが楽になり、せめて中団の競馬を選択した方が、勝ち切りが見えてくるはずだ。
土曜 中山5R 3着 前半付いて行くのに苦労して押されていくも、反応したのは4角。イン有利の馬場で大外を回して、それでも3着まで伸びてきた。これなら距離を延ばして、追想が楽になればもっと切れるはず。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。