「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月21日 東京11R フローラS(G2)
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本命馬◎アドマイヤベル(2人気) 1着
土曜も日曜もヒット連発!
- 4月20日 福島11R 福島牝馬S(G3)
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本命馬◎コスタボニータ(1人気) 1着
勝ち切る1頭をガッチリ評価!
【菊花賞】胸を張ってラストチャンスへ
2019/10/16(水)
【今週のポイント】
今年は春の2冠の勝ち馬、そしてトライアルの勝ち馬も出ないという、前代未聞?の菊花賞となった。レースの質という意味では、例年より見劣ることは正直否めないが、ただ予想は意外と面白い。
いくら夏の上がり馬が厳しいといっても、この陣容なら話は別と考えるか?むしろ春からずっと上位を守り続けるヴェロックスの牙城は厚いと見て春の実績馬を中心に組み立てるか?そこが予想のポイントだ。
3000mともなると、距離がもつのかどうなのかという問題が毎年フィーチュアされるが、近年の菊花賞はスタミナももちろん問われるものの、スピードの持続力が最も重要だ。17日現在では日曜の京都は晴れの予報。例年通りスピードに比重を置いて捌くことにしたい。
★土曜京都11R 太秦S ◎本命馬 エアアルマス 1番人気1着 1800mに延びてやはり楽に前に行けて、あっさり抜け出した。何も言うことはなく、重賞勝ちは確実。
$お宝馬 ラインカリーナ 2番人気4着 2番人気になる馬をお宝に指名してしまうこと自体が失態。馬自身は、この距離でもレースを引っ張りよく粘った。
★日曜京都11R 秋華賞(G1) ◎本命馬 カレンブーケドール 2番人気2着 流れに乗って内目をロスなく完璧なレース運び。直線で挟まれたが、こじ開けて伸びてきた。クロノジェネシスには切れ負けしたが、負けて強し。次走女王杯でも楽しみ。
$お宝馬 フェアリーポルカ 8番人気16着 先行馬群の後ろから良いポジション。ただ、直線は全く反応せずズルズル下がっていった。無事に走りきったが、そこまで止まるほどのペースで飛ばしたわけでもなく、大敗の原因は見えない。
★月曜東京11R 府中牝馬S(G2) ◎本命馬 ラッキーライラック 2番人気3着 好位から、4角で唸るような手応えで直線外目から先頭。楽勝かと思ったが、そこから鈍くなってしまった。3着を守り切ったのは力だが、やはり16キロ増がこたえたか。多少増えても勝ち負けになるとは思っていたのだが、想定を超えていた。
$お宝馬 ダノングレース 10番人気9着 終始中団、同じような位置を回ってきただけ。東京ではここまでか。
★火曜東京11R 白秋S ◎本命馬 レノーア 4番人気6着 前半3F34秒9、このクラスとしては相当のスローペースで行った行ったの決着。この馬もよく伸びているのだが、全く前が止まらない。中団、後方の馬には出番がなかった。残念。
$お宝馬 ナンヨーアミーコ 10番人気13着 シンガリ付近からでは届かない。このレースについては、ここまでスローになるとは見抜けなかった当方の失敗が全て。反省のみ。
【次回の狙い馬】
月曜 東京5R 8着 勝ったルナシオンの印象ばかりが目立ってしまうが、ルナシオンも含め、番手ではある程度前にいた馬たちで決まった一戦。この馬は出負けしてシンガリから、直線だけでここまで押し上げていた。上がりはメンバー中最速。次走まともなスタートなら勝ち負けになる。
火曜 東京12R 5着 人気馬がみな前に行きかなりのハイペース。総崩れになる中、唯一踏ん張って掲示板を確保したのがこの馬。今回と違い、普通の脚質の馬が揃えば、十分粘れる。次走も東京ダートマイルで。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。