「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【アルゼンチン共和国杯】将来か、個性か
2019/10/29(火)
【今週のポイント】
JRA秋のGⅠ戦線も1週休み、おなじみアルゼンチン共和国杯が今週日曜の東京メイン。ここで連対し、その翌年以降、G1(海外含む)で連対することになった馬がこの10年で7頭もいる。去年の勝ち馬パフォーマプロミスも、連対には届かずとも今年の天皇賞・春で3着に入った。
登竜門というにはいささか年齢を経た馬が毎年揃うわけだが、その名にふさわしい位置づけのレースとなっていることは見逃せない。
だからある程度、先のスケールを見込んでの軸馬指名が有効であることは間違いないのだが、その反面、スピードとキレに欠け、G1ではお呼びでない純スタミナ型が好走する数少ない舞台でもある。馬券にはその両方をうまくブレンドすることが重要だ。なおハンデ頭は苦戦気味の傾向がある。
今年の場合は、高速馬場への対応力も問われそうだ。改めて考えると、いろいろ考えるべきファクターがあり、予想しがいのあるレースである。3着には人気薄が飛び込んでくるケースも珍しくなく、お宝馬はその辺の可能性も睨んで選んでみたい。
★土曜京都11R スワンS ◎本命馬 アマルフィコースト 5番人気10着 ペースを踏まえても絶好のポジション。そこから直線全く伸びないのは、完全に力負けとしか言えない。無理筋の狙いだった。反省。
$お宝馬 キャナルストリート 10番人気13着 終始後方、レースに参加すらできなかった。G2で印を回すレベルではなかったか。狙い過ぎの予想だった。
★日曜東京11R 天皇賞・秋(G1) ◎本命馬&お宝馬 ユーキャンスマイル 7番人気4着 超高速馬場で前で流れに乗った馬が上位を占める中、後方から1頭だけよく追い込んできた。2着までクビ+クビ、あと一歩だった。瞬間、前が少しふらつき外へ出すのが遅れたのが痛かったが、勝負の綾。これは仕方ない。悔しいがよく走っている。
【次回の狙い馬】
日曜 東京6R 13着 今回は4ヶ月ぶり。ハナを主張したが、終始ベリッシモファルコにやや強引に競り込まれ、息が上がって潰されてしまった。休み明けでは相当キツかったはずで、むしろ大敗でも次回の変わり身の方が楽しみになる内容。また距離もやや長かった。次走、中山ダート1200mを条件に。
日曜 京都7R 6着 最内枠から好位を取りに行ったものの、終始窮屈そうで、直線は不利もあった。流れ込むだけになってしまったが、スムーズに走れる枠に入れれば、このクラスなら勝ち負けになる。芝ダートの適性はどちらでも行けそうだが、芝に戻したとしても、ロジユニヴァースやディアドラの近親という血統からも、十分狙いが立つ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。