「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【根岸S】路線の交差点
2020/1/28(火)
【今週のポイント】
今年の根岸Sは、昨年の覇者コパノキッキング、3年前の勝ち馬カフジテイクのような既成勢力、年齢はともかくとして、テーオージーニアスやダノンフェイス、ミッキーワイルドらの新興勢力、ダートマイルでの重賞勝ち馬ワイドファラオにワンダーリーデル、そこへなんと安田記念勝ち馬モズアスコットの初ダートと、さまざまな路線が1点に交わる興味深い1戦となる。しかも、目標が次のフェブラリーSにあることを踏まえると、予想は一筋縄ではいかない。
2013年から17年までの勝ち馬は、すべてここが重賞初制覇になった馬たち。2着にも実績の薄い馬が多かった。一昨年は例外的に実績馬が上位独占し、去年も勝ち馬はカペラSからの連勝となったが、2,3着は重賞実績のない馬たちであり、過去の傾向からは上がり馬に属する馬の方が、信頼度は高いと判断できる。
個人的には、これから実績を築く馬の中から、1400mベストでスピード寄りタイプが馬券の軸になると考えている。
★土曜京都11R 石清水S ◎本命馬 アンリミット 8番人気3着 思っていた以上に人気がなかったが、2番手から進み粘りに粘った。前に行った馬で唯一掲示板、それも馬券対象になっており、健闘といえる。もう少しで2着、惜しいと言えば惜しいが、よく頑張った。
$お宝馬 キアロスクーロ 5番人気4着 こちらの方が人気になるとは思わなかった。本命馬に差し込んできて、なんとも当方としては何とも微妙だったが、こちらも上位に走ってくれた。
★日曜中山11R AJCC(G2) ◎本命馬 ミッキースワロー 2番人気4着 馬なりで中団、内目を回って折り合っていた。4角で外へ出そうとしたところで、故障馬が下がってきたのをよけるために、必要以上に外を回らされたのが大きく響いてしまった。他の上位馬、たとえばブラストワンピース、ラストドラフトも不利を受けたが、最もロスがあったのがこの馬だった。それがなくても勝ちはなかったと思うが、不運のひとこと。
$お宝馬 ウラヌスチャーム 7番人気7着 後方から、マクって上がっていったが、そこまで。直線は力尽きて、バテた馬を交わしただけで終わってしまった。牡馬相手の、しかもパワーのいる馬場では、牝馬では荷が重かったか。
【次回の狙い馬】
日曜 中山10R 4着 スローにハマって届かなかったのは確かだが、基本的に急坂の中山では切れが鈍るし、距離の1800mもペースが落ち着きがちになるので向いていない。ベストは東京の1400mかマイル。開催は短いが東京出走なら末脚が決まるのでは。
日曜 中山8R 3着 内枠で砂を被っても平気、ロスなく脚をタメたが、1800mではやはり切れが鈍る。本来のベストは東京ダートマイル。次走はチャンス濃厚。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。