「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 4月7日 阪神11R 桜花賞(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 4月6日 中山11R ニュージーランドT(G2)
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お宝馬☆ユキノロイヤル(9人気) 3着
2週続けて激走馬を大抜擢!
【フローラS】絶対女王に挑戦状を叩きつけるのは
2020/4/21(火)
【今週のポイント】
いよいよロングラン東京開催がスタートする。無観客は継続され、広い東京だけに余計寂しさが増すかもしれない。
開幕週東京日曜のメインは、オークストライアルのフローラS。桜花賞上位馬の動向には現時点で不明な馬もいるが、優勝馬デアリングタクトはおそらくオークスの方に出てくるだろう。破格の強さを見せた絶対女王に、挑戦状を叩きつける馬が出てくるか、その見極めに尽きる。
京成杯で牡馬相手に2着のあと、桜花賞には見向きもせずここに備えたスカイグルーヴに注目が集まる。緩みないペースを終始2番手、4コーナーでは勝ちに行って先頭からの僅差2着は、勝ったクリスタルブラック以上に価値があると考えることもできる。
父はエピファネイアでデアリングタクトと同じ。エアグルーヴ一族の名門牝系、おじにドゥラメンテもいる。オークスはエピファネイア産駒同士の激突になるか?キャリアが浅いだけに、経験値を高めるような競馬をした場合に取りこぼしもあり得るとは思うのだが、馬券圏という意味ではまず不動とみていいのではと思っている。相手探しが重要なレースとなりそうだ。
★土曜阪神11R アーリントンC(G3) ◎本命馬 タイセイビジョン 1番人気1着 順当勝ち。勝負所で中団後方から動き出し、直線は内から余裕たっぷりに抜け出してきた。この相手なら負けようがないという感じ。ただ本番は桜花賞、皐月賞組からかなり強敵が揃いそう。有力どころの一角といった感じか。
$お宝馬 ノルカソルカ 6番人気12着 ハイペースで飛ばし、並ばれたら嫌気を差して早々に脱落してしまった。かなり気難しい印象。ブリンカーを着ける手もあるか。
★日曜阪神11R 皐月賞(G1) ◎本命馬&お宝馬 ヴェルトライゼンデ 4番人気8着 外枠から位置を取りに行って、中団前目のインへ付ける。流れには乗れていたが、目標にしていたと思しきサリオスが動き出しても、追われて反応が鈍い。完璧な力負け。
【次回の狙い馬】
日曜 中山4R 6着 2,3番手の先行ポジションから、直線も手応えはあったが、そこからが伸びなかった。見たところ距離が長いか。シンボリクリスエス産駒のダートなら、東京マイルの方が良い可能性は高い。次走この舞台なら。 (今週は1頭です)
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。