「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 2月25日 中山11R 中山記念(G2)
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お宝馬☆ドーブネ(10人気) 2着
条件好転の大穴を見抜いた!
- 2月11日 東京11R 共同通信杯(G3)
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お宝馬☆ジャスティンミラノ(4人気) 1着
2週連続で勝ち馬を指名!
【クイーンS】混戦模様、牝馬のニュースターは?
2020/7/28(火)
【今週のポイント】
変則開催の夏競馬、2週目は札幌のクイーンステークスのみ、平地重賞が組まれている。また今週からは裏函、いわゆる函館入厩での札幌輸送出走ができない。札幌開催では滞在か、直前入厩となる。
そういう事情もあってか、今年は少しメンバーが小粒の気も。今年に入って重賞を勝っているのはフェアリーポルカだけだ。もちろんスカーレットカラーのような実績馬はいるが、ビーチサンバにせよ、シャドウディーヴァにせよ、コントラチェックにせよ、どこまでコンディションが戻ってきているかという点が第一となる。
加えて洋芝小回りコースへの適性、またスペシャリストが出やすい1800mという距離もポイントだ。目下重賞連勝中のフェアリーポルカも上がり馬ではあるのだが、それ以外の上がり馬=昇級馬や、重賞未連対馬が実績馬を食うケースも十分考えられる。
馬券的には人気も割れそうで面白い一戦。テンの速いモルフェオルフェの存在もカギを握りそうだ。ある程度、荒れ目を視野に入れ、適性重視で検討することにしたい。
★土曜新潟11R 越後S ◎本命馬 アイオライト 4番人気10着 馬体は戻っていて、10キロ増でも太目感はなかった。前が速かったので、中団の位置取りも正解。外目を回って直線、伸びるかと思われたところで伸びもバテもしなくなってしまい、流れ込んだだけで終わってしまった。能力の半分くらいしか出ておらず、まだ骨折のダメージから戻っていないのかもしれない。こんなものではないので、復調の気配を待って狙いたい。
$お宝馬 スナークスター 7番人気2着 思ったより位置取りは前目だったが、内のポケットに入ったことで脚が自然にタマり、直線は前が空いてスムーズに捌いてこられた。ほぼ想定した通りの競馬ができて健闘。
★日曜新潟11R アイビスSD(G3) ◎本命馬 イベリス 8番人気7着 思った以上に楽に直線競馬のペースについていけた。ラスト1Fも伸びそうな気配はあったが、首が高く追い出してのラストスピードが乗らない。直線競馬では全身で乗せていかないと厳しい。休み明けということもあり、次走おそらく北九州記念で全開となりそうだ。
$お宝馬 ビリーバー 9番人気3着 後方待機は想定通り。強い1,2着馬を追っていった組が崩れたり、伸びあぐねたりする中をグイグイ伸びてきた。展開の利は否めないが、初めての直線競馬から高い適性を見せた。おそらくもう少し時計が掛かる秋か春の直線なら、勝てるレベルにある。
【次回の狙い馬】
日曜 新潟1R 7着 手ごたえ十分に内の好位を進み、直線さあこれからというところで前が壁。スペースを探しているうちに外の馬にどんどん先に行かれてしまい、鞍上も諦めてしまったように見えた。全く参考外の一戦。続戦で8月15日の牝馬限定戦、同じ1400m出走なら確勝級だろう。マイルでもなんとかなりそう。
土曜 新潟10R 5着 内回りの1400mとしては、開幕週も踏まえると絶望的な位置取りになっていたが、直線はよく伸びてきた。1400mは短すぎる。新潟は合っているので、外回りの1600m、1800mに使ってきたら十分届きそうだ。位置取りもそこまで悪くならずに済むだろう。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。