今、プロ野球・広島カープの勢いが止まらない。当初は最下位だったものの、5月は14勝3敗1分。信じがたい好成績だ。昨日までに9連勝中。今日は巨人相手にすでにリードしており、10連勝が近づいてきている。5月のこいのぼりの勢いは留まることを知らない。

そんなカープに先週末、本拠地・甲子園で3連敗を喫したのが我らが阪神タイガースである。3戦合計3-19と、完敗どころではない。完全に意気消沈していた阪神ファンだったが、今週はヤクルトスワローズ相手に3連勝。カープと巨人以外が相手だと、阪神はそれなりに強い。広島と巨人のいない世界で野球がしたい。


さて、ダービーウィークである。今年もこの特別な雰囲気の週末を楽しみたい。


まずは土曜の中央競馬。昨年から重賞となった京都11R・葵Sの話から進めよう。このレースは年間3週間ほどしか開催がない京都Dコースを使用して行われる。スタートしてすぐ上り坂ということもあり、京都芝1200mはペースが上がらない。Dコースは最もスタンド側にラチを設置するため、コーナーの角度も緩くなる。これにより前が残りやすくなる。

そんなDコースの葵Sはオープン時代も含め、近5年中4年で逃げ馬が3着以内に食い込んでいる。昨年もハナを切った9番人気のゴールドクイーンが逃げ切った。今年、近2走以内に芝でハナを切った馬はケイアイサクソニー、ディアンドル、ジャスティンの3頭。

ディアンドルが控える競馬もできること、ジャスティンが外枠に回ったことを考えれば、最内に入った◎ケイアイサクソニー(牡3、栗東・山内厩舎)がハナを切る可能性は高まった。前走の直線でフラついたようにまだ子どもでインの3番手で競馬ができない難点はあるものの、能力は高い。昨年逃げ切ったゴールドクイーンと同じ、母父タイキシャトルという点も見逃せない。

前に行けるディアンドル(牝3、栗東・奥村豊厩舎)は悪くない枠を引いただけに、引き続き上位評価が必要だろう。穴として挙げたいのは内枠。ここ4年連続で5番以内の馬が2頭以上3着以内に入っているように、最終週の割に内枠が上位に食い込みやすいレース。距離短縮となるアズマヘリテージ(牝3、栗東・河内厩舎)、ドゴール(牡3、美浦・黒岩厩舎)、ジャカランダシティ(牡3、栗東・牧浦厩舎)あたりは押さえておく。内枠と先行馬に狙いを絞りたい一戦だ。

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よくダートは前残りになりやすいと言われるが、今開催の東京ダートは比較的差しが入りやすい。先週日曜の東京ダート合計6Rで3着以内に入った18頭中、11頭は4角4番手以下。ハナを切りたいアポロノシンザンの外に、ハナを切りたいドリームキラリがいる以上、それなりにペースは速くなるだろう。東京11R・欅Sの狙いは差し馬だ。

良馬場で前半3F34秒台と速い流れの欅Sは二桁馬番がよく来る。外枠の差し馬という観点で考えれば◎プロトコル(牡8、美浦・牧厩舎)に一発の希望を託すのも悪くないだろう。前走の総武Sは10着に大敗しているが、元々短距離~マイルで実績を残してきた馬で、中山のダート1800mは合わない。

東京ダート1400mは得意舞台。3走前の霜月Sは良馬場で34.5-37.3と前傾ラップ、上がりが掛かり持続力を要した流れを差し込んできた。この時も外枠10番。自分のストライクゾーンに入れば強い馬だけに、持続力の活きる流れで末脚を活かしたいところだ。