あまりの酷さに見ていられなくなった。昨日のプロ野球、我らが阪神タイガースは北海道日本ハムファイターズ相手に2-3で敗れた。問題は試合内容である。エラーは3つ。全て失点に絡むエラー。先発西勇輝投手は7回を投げて自責点はゼロにも関わらず負け投手となってしまった。これでは西投手が不憫でならない。

今日の日本ハム戦は打たれに打たれ、満塁ホームラン含む計10失点。酷いものである。投手交代のタイミング、出す投手、よく分からない事柄が多い。元より交流戦は苦戦の可能性が高かったとはいえ、ここまで2勝3敗、正直数字以上に内容がよろしくない。交流戦の終了まで冬眠していたいのだが、目覚めた時には5位とかにいるのでは…という心配すらある。


日曜の中央競馬の話に移ろう。土曜の中央競馬は天保山Sで◎ヴェンジェンス(牡6、栗東・大根田厩舎)が頑張ってくれた。コラムに書いた持ち時計1.22.9以内の持ち時計を持つ馬5頭中3頭で決まったのだから、結果としては悪くない。いい流れで日曜に向かえる。


日曜の東京11R・エプソムCが行われる東京芝は、稍重のマイルの未勝利でも1.33.8。メインレースも逃げたファストアプローチが上がり3F33.9の脚を使い、1.33.0の勝ち時計でまとめた。思ったより全体時計も、上がりの時計も出る馬場と言えるだろう。

エプソムCの近5年を見るとディープインパクト産駒が他の種牡馬を圧倒していることが分かる。15年のワンツースリー、昨年は道悪で行われたにも関わらず1、3着。土曜は全体時計も、上がりの時計も出るディープ産駒得意の馬場で、さすがに同産駒を外して買う選択はし難い。良馬場だろうが道悪馬場だろうが来るのだから実に無慈悲だ。

3着以内に入ったディープ産駒を見ると、それまでに中山金杯3着があったディサイファ、神戸新聞杯4着のサトノアラジン、神戸新聞杯3着のサトノアーサーなど、2000m以上の重賞である程度戦えた馬が多い。東京の連続開催8週目、速い上がりは使えるとはいえ馬場もそれなりにタフだからだろう。

サラキア(牝4、栗東・池添学厩舎)は昨年の秋華賞で3着カンタービレと0.1秒差の4着。ここ2走は一時期の勢いはないが、京都金杯は0.4秒、阪神牝馬Sは0.3秒しか負けていない。前走の阪神牝馬Sはゲートを失敗し、緩い流れの影響を受けてしまっていた。先入れの最内枠も良くなかっただろう。

母父はドイツの2400mG1を3連勝したことがあるロミタス。弟サリナスは先週東京の新馬戦を優勝。母母父はダンジグ系デインヒルで、ダンジグ持ちのディープインパクト産駒といえば、昨年このレースを勝ったサトノアーサーと同じだ。馬群が適度にバラけてほしいタイプだけに、馬群が直線で広がるエプソムCは都合のいい舞台かもしれない。

同じくディープインパクト産駒のプロディガルサン(牡6、美浦・国枝厩舎)、前走馬場が合わなかったことに加え不利を受けたレイエンダ(牡4、美浦・藤沢和厩舎)、叩き2戦目となるブレスジャーニー(牡5、栗東・佐々晶厩舎)も買い目に加えておきたい。

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阪神11R・マーメイドSが行われるのは阪神芝。土曜の阪神芝を見ていて驚いたレースがある。それが9R・生田特別で、ハーツクライ産駒の1番人気スカーフェイスが8番人気のワークフォース産駒リンディスファーンを捉えられずに敗れたのである。しかもリンディスファーンは10ヶ月ぶり。長期休養明けだろうがワークフォースが勝つあたり、阪神の芝は金曜の雨によって相当重くなっているのだろう。勝ち時計2.29.5は目黒記念かと思うレベルだ。

元々マーメイドSは阪神の内回り2000mで行われるということもあり、スタミナ、持続力を必要としやすい。エルコンドルパサーやトニービン、シングスピールなど欧州の2400m級G1を勝った馬たちを母父に持つ馬たちが、特に時計が掛かる年に3着以内に食い込みやすい。今年は時計が掛かる馬場に加え、ここ最近詰まり続けているランドネが積極的な競馬をすると考えれば、少なくとも瞬発力勝負にはなるまい。

今年、母父が欧州2400m級G1を勝っているのはチカノワール、アドラータ、レーツェルの3頭。中でも◎チカノワール(牝5、栗東・笹田厩舎)は父もキングジョージ勝ち馬のハービンジャーと、なかなか筋金入りだ。その血統の字面通り瞬発力勝負となると苦しく、内回りの上がりが掛かるレースを好む。3走前のスピカSで牡馬相手3着になった時は雨の影響で馬場がぬかるみ、ノメる馬が続出する中で、まったく馬場を苦にせず伸びてきた。

前走の京都2000m・下鴨Sは4着同着。前半1000m63.0と猛烈なスローペースとなり、勝ったセンテリュオは上がり3F32.8というおおよそ2000mとは思えない末脚を使う、そんなレースであった。チカノワール自身も上がり3F33.6の脚を使ってはいるが、上がりが速過ぎて対応しきれなかった。今回この舞台、この馬場で上がりが33秒台になることは考えづらく、センテリュオがこれだけ人気になるメンバーならば、この馬にも食い込む余地があるのではないか。

同じくハービンジャー産駒で、兄のブラックスピネルが先週この舞台の鳴尾記念で2着となっているモーヴサファイア(牝5、栗東・池添学厩舎)、母父がドイツの名馬モンズン、父マンハッタンカフェがこのレースと相性のいいレーツェル(牝4、美浦・伊藤大厩舎)なども買っておきたい。

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