船橋競馬場は前開催終了後、砂を入れ替えた。前開催までは砂の状態が悪く、走りづらい状況の馬場が続いていたが、今開催は走りづらいところがなくなっていい馬場となっている。

コーナーの内側も使いやすい状態となっており、半周する短距離以上に、コーナーを4つ使用する一周コースはインの有利が活きやすい状況が月曜から続いている。もちろんインにいるだけでは良くない。インの5番手以内にいられるかどうかが重要となってくる。

最内を引いた◎リコーワルサーは先週の川崎マイラーズを除外になってしまった影響が気になるところだが、今回は内枠を引き当てた。3歳時は1800m以上を主戦場としていたが、当時から距離短縮をすればもっと良くなりそうな雰囲気を醸し出しており、実際今年から1400mに距離を詰めて一気にパフォーマンスが上昇している。

1800m以上でこのメンバーとなるとなかなか厳しいものがあったが、1600m以下であればリコーワルサーの良さを発揮することは可能。インの好位さえ取ることができれば、好走確率は高まるだろう。内枠、そして奇数では少々テンのダッシュが鈍る可能性があるだけに、心配はそこだけだ。馬の実力は、役者揃いの南関現4歳世代でもトップクラスのモノを秘めている。

安定感抜群のクリスタルシルバーは7番枠という中途半端な枠から、内ラチ沿いの好位のいいポジションを取れるかどうか。鞍上の的場文男騎手は落馬負傷以来、ほぼ一か月ぶりの競馬復帰。鞍上の競馬勘はどこまで戻っているだろうか。トーセンブルは枠は悪くないだけに、いつもより2列近く前に付けることができれば、チャンスの目は出てくるだろう。

内をロスなく回れる馬が有利ということは、つまり外から先行する馬にとっては厳しい条件であるということ。中央から転厩緒戦となるミッシングリンクはなるべくロスのない競馬をやりたいところだろう。

内枠から先行できるといえば人気の一角であるベンテンコゾウが挙げられるところだが、ノドに不安を抱えている馬だけに上位評価し辛い面が残る。

京成盃グランドマイラーズ
◎リコーワルサー
〇クリスタルシルバー
▲トーセンブル
☆ミッシングリンク
△⑥、⑧、⑪