競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【コックスプレート】リスグラシュー、クルーガーは難コースに対応可!?
2019/10/23(水)
コックスプレート(日本時間10月26日(土)午後14時55分発走)行われるムーニーバレー競馬場は、オーストラリアのヴィクトリア州メルボルンに位置する。世界的にも変わったコース形態であり、日本の競馬場にはない独特なコース設定となっている。
コース図を見てもらえば分かるように、形はほぼ長方形。一周は1800mあるものの、直線はなんと173m。4コーナーでいかに好位置にいるかどうかが勝負を分ける。
スタートしてから200mで1コーナーを迎えることから一見内枠の馬が有利に見えるが、スタートから1コーナーが近過ぎることで、外の馬が内に切れ込んで、内の馬たちが詰まってしまう現象も見られる。内枠過ぎないこともポイントの一つになるだろう。
日本から参戦するのは2頭。宝塚記念を勝ったリスグラシュー(牝5、栗東・矢作厩舎)は充実著しく、海外遠征経験もあり、先行力もあるだけにこの難コースを苦にしなさそうだ。今年の豪G1・クイーンエリザベスSでウィンクスの2着になったクルーガー(牡7、栗東・高野厩舎)もすでに豪州実績があり、敗れた相手は世界最強牝馬。一発あっても不思議ではない。
G1を3勝している地元のアヴィリオスが強敵。背負い慣れた59kgで他馬と斤量差が詰まるのは歓迎だろう。母父サンデーサイレンスと日本とも縁がある。豪州移籍初戦のG1・コーフィールドSを勝ったケープオブグッドホープは勢いがあり要警戒。前走、好メンバーだったG1愛チャンピオンSで2着だったマジックワンドも侮れない。
◆リスグラシューで挑む矢作調教師が、このレースに懸ける執念とは…詳しくはコチラ⇒
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。