大井競馬場

出走馬&展望

オメガパフューム(牡4、栗東・安田翔厩舎)
昨年の覇者で、今年の帝王賞も制したディフェンディングチャンピオン。長く脚を使えることから、ロングスパート勝負に強い。フェブラリーS10着、チャンピオンズC6着と中央G1で崩れているものの、これはどちらも左回り。右回りでは(6.2.1.0)とまったく崩れず走れている。加えてフェブラリーSは距離不足。短距離馬の多いスウェプトオーヴァーボード産駒の中でも中長距離を主戦場としていることから、距離延長も良さそうだ。この馬をよく知るデムーロ騎手に戻り、本領発揮といきたい。

ゴールドドリーム(牡6、栗東・平田厩舎)
17年チャンピオンズカップ以降、4着以下が一度もないという超堅実派。G1を5勝しているように、現在の日本ダート界において実力はトップクラスと言っていい。2走前の南部杯こそ3着に敗れたが、叩き2戦目のチャンピオンズCは外枠からしぶとく伸びて2着を確保。底力あるところを見せた。大井2000mはこれまで3、7、1、2着。古馬になり力をつけて以降は崩れておらず、チャンピオンズカップで先着を許したクリソベリルが不在のこのメンバーであれば、6度目の戴冠の可能性は十分。

ケイティブレイブ(牡6、栗東・杉山厩舎)
重賞10勝、この舞台でも帝王賞を勝っているダートの大物。昨年の東京大賞典は3着。その後川崎記念で2着を挟んで挑んだドバイワールドカップは、直前に疝痛を発症は無念の出走取消。命の危機を乗り越え、8ヶ月近い休養を乗り越えて挑んだ前走の浦和記念では、最内枠から強気な競馬を見せて圧勝し、力の違いを見せつけた。大井競馬場でも大崩れなく、鞍上御神本訓史騎手も大井を知り尽くしているのはプラスだろう。

モジアナフレイバー(牡4、大井・福永厩舎)
大井生え抜きのエース。以前はゲートが悪く後手に回るレースもあったが、レースを使うごとに競馬が上手くなっている。今年は休み明けの大井記念を力の違いを見せつけるように圧勝。帝王賞こそそ5着だったものの、秋初戦の南部杯はあわやの4着。勝島王冠も楽な競馬で勝利するなど、その力は中央勢と互角のレベルに達している。時計の速い馬場もこなせる馬で、厳しいペースにならなければ一発あっていい存在だ。

ノンコノユメ(セン7、大井・荒山厩舎)
中央所属時代はフェブラリーSを豪脚で差し切るなどマイルを中心に活躍。今年の春にドバイ・ゴドルフィンマイルで10着に敗れた後に大井競馬へ転入。帝王賞でいきなり3着に入り、力のあるところを見せ付けた。ここ3走は勝ち星まであと一歩のレースが続いているものの、馬場や展開が合わないレースが続いており、決して力負けばかりではない。以前に比べ距離をこなせるようになってきた今、マークを外すのは危険と言えそうだ。