競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【川崎記念】狭いコースを一周半!器用な馬が頂点極める!
2020/1/26(日)
●ケイティブレイブ(牡7、栗東・杉山厩舎)
2年前の川崎記念覇者で、昨年のこのレースは2着だった。その後ドバイで腸ねん転を発症し長期休養へ。復帰戦だった浦和記念は内が良くない中、最内からうまく外に出される好騎乗もあっていきなり勝利を挙げるなど、力のあるところを見せている。差し決着となってしまった前走東京大賞典8着は参考外に近く、相性のいい川崎コースで巻き返しが期待される。
●チュウワウィザード(牡5、栗東・大久龍厩舎)
昨年のJBCクラシック勝ち馬で、前走のチャンピオンズカップは1着クリソベリルから0.3秒差の4着だった実力馬。このチャンピオンズカップが初めての4着以下だったようにとにかく安定感抜群。2走前にコーナー6つの狭いコースである浦和2000mを器用に立ち回り、強豪オメガパフュームを下している。初めての川崎競馬場はまったく問題ないだろう。2つ目のG1タイトルに向けて視界は良好だ。
●アナザートゥルース(セ6、美浦・高木登厩舎)
重賞勝ちは昨年のアンタレスSのみとはいえ、近2走、浦和記念2着、名古屋グランプリ3着とコースが変われど安定したパフォーマンスを見せている。前走名古屋の2500mにも対応しているように距離は不問。兄のサウンドトゥルーが川崎記念で2年連続2着があるように、血統的にも川崎2100m適性はありそうで、初コースはそこまで不安材料にはならなそうだ。
●デルマルーヴル(牡4、美浦・戸田厩舎)
伸び盛りの4歳馬がG1に挑む。昨年夏のジャパンダートダービーこそ2着だったが、相手はその後古馬相手のチャンピオンズカップも快勝したクリソベリルだけに2着も仕方ない。レパードS、白山大賞典も器用な立ち回りで共に2着。2走前の浦和記念4着は馬場が悪い内ラチ沿いを走ったものだから参考外だ。名古屋グランプリ優勝の勢いに乗って、目指すはG1制覇。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。