競馬YouTuberとして一躍名を挙げ、各媒体に引っ張りだこの佐藤ワタルが、地方&海外レースを展望。若くして人並み外れた知識量、分析力を披露する。
【ドバイ国際競走】過去最大頭数の日本馬集結!チャンスがあるレースは…
2023/3/25(土)
ドバイ国際競走
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ドバイゴールデンシャヒーン出走馬
(左から馬番、ゲート番、馬名、騎手)
①12 シーズィーロケット フレス
②13 ガナイト ガファリオン
③5 ホプキンズ デットーリ
④8 ジャスティン ムルザバエフ
⑤6 レモンポップ 坂井
⑥14 ムーヒープ ドイル
⑦10 レッドルゼル 川田
⑧9 リメイク 武豊
⑨7 ロードブロック チャベス
⑩1 シベリウス ムーア
⑪11 サウンドマネー バルザローナ
⑫3 スーパーオチョ ベリオス
⑬2 スイッツァランド オシェア
⑭4 タズ ダシルヴァ
※勝馬投票券は馬番で発売日本馬の評価
▲レッドルゼル
3年連続でフェブラリーSからゴールデンシャヒーンに参戦する。今年のフェブラリーSは3度の挑戦の中ではもっともいい着順となる2着。距離への対応力も増して充実期に入ってきた印象。そもそもサウジアラビアを急遽回避し予定通りではなかった中での2着だったことを考えれば、内容はかなりいいと言っていい。過去2年連続2着と相性のいいゴールデンシャヒーンで、再度上位を狙えそうだ。
△リメイク
リヤドダートスプリント3着からの参戦。2走前のカペラSで超ハイペースを追い込み4馬身差の楽勝。タイムも優秀で、決め手はこのメンバーでもトップクラスだろう。どうしても1200mは後ろからとなる難点はあるが、相手として押さえておきたい1頭だ。
△レモンポップ
前走フェブラリーSを勝ってG1馬の仲間入りを果たした。これまでのキャリア11戦全てで連対する安定感は魅力的だが、今回は1200mで、周りも速い。たぶんポジションはいつもより後ろからになるだろう。いつもとは違うレースとなった際に対応できるか未知数であることから、ここは押さえとさせてもらった。
外国馬の評価
◎ホプキンズ
まだキャリアの浅い馬だが、大崩れしたのは3走前、1700mと距離が長かったサンアントニオSだけ。1200以下では安定した走りを見せており、サンタアニタの良馬場で開催された前走パロスヴァーディスSの勝ちタイムは、BCスプリントを連覇したロイエイチと同レベル。G1でも通用するレベルに達していそう。
○ガナイト
前走リヤドダートスプリントでは2着に入ったものの、勝ったエリートパワーには完敗という内容。ただ相手はこの路線のトップランナーで、このメンバーなら力上位。もまれない枠を引き当てた今回はチャンスがありそうだ。
△シーズィーロケット
昨年のBCスプリントは、先月リヤドダートスプリントを圧勝したエリートパワーから1馬身少しの差の2着。実績面ならこのメンバーでも上位。ただ内を回った利もある。砂を被れる馬でハイペースは歓迎材料。コース取り一つか。
△シベリウス
過去5年中3年で好走しているペリカンS組。2年前にペリカンS→ゴールデンシャヒーンのローテで連勝したゼンデンは、ペリカンSで1.09.85。今年のシベリウスは1.08.75。タイムだけならゼンデン以上に優秀で、最内枠から極端に揉まれなければここでも上位が狙えていい。
プロフィール
佐藤ワタル - Wataru Sato
1990年山形県生まれ。アグネスフライトの日本ダービーを偶然テレビで観戦して以降、中学生、高校生、大学生と勉学に勤しむ時期を全て競馬に費やした競馬ライター。『365日競馬する』を目標に中央、地方、海外競馬の研究を重ねている。ジャンルを問わない知識は、一部関係者に『コンビニ』とまで評されている。早稲田大学競馬サークル『お馬の会』会長時代に学生競馬団体『うまカレ』を立ち上げたり、北海道の牧場などに足繁く通うなど、若手らしい行動力を武器に、今日も競馬を様々な角度から楽しみ尽くしている。現在はサラブレ、一口クラブ会報などでも執筆中。血統派で大の阪神ファン。甘党でもある。