年齢は2018年の表記

中山金杯

京都金杯

ウインブライト

(牡4、美浦・畠山吉厩舎)

ステイゴールド
サマーエタニティ
母父アドマイヤコジーン
通算成績15戦5勝
重賞勝利 18年中山記念(G2)
17年フジTVスプリングS(G2)
17年福島記念(G3)
連対時
平均馬体重
469kg (最高:480kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重478kg
POINT
腹袋が大きく、筋肉の付き方もなだらかなタイプのため、全体に太く映りやすい馬。特に冬場はその傾向が強く、昨年の中山金杯で2着した時も似たようなシルエットだった。絞って目いっぱいに仕上げたという印象では無いものの、十分動ける状態にあると見ている。昨秋はマイル路線を歩んでいたが、1600mでのスピード勝負よりも、時計の掛かる中距離でパワーが活きる体つきをしているので、条件は好転したと考えて良いだろう。巻き返しに期待。

エアアンセム

(牡7、栗東・吉村厩舎)

シンボリクリスエス
エアマグダラ
母父サンデーサイレンス
通算成績29戦5勝
重賞勝利 18年函館記念(G3)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:506kg)
(最低:480kg)
前走時馬体重496kg
POINT
バランスの良いシルエットで、いかにも中距離型といった雰囲気のある好馬体。骨格が綺麗に整っており、どんなコースでも安定して力を発揮できるタイプ。後躯には中山の急坂にも負けないだけの筋肉がしっかりと付いており、坂のあるコースや力を要する洋芝の函館で勝利を挙げているのも納得できる。冬場はどうしても絞りづらくなるが、この馬はムダ肉を全く感じさせないように馬体が引き締まっており、筋肉の輪郭もハッキリと浮かび上がっている。明け8歳馬とは思えないほど若々しく、好勝負になるだろう。

ストロングタイタン

(牡5、栗東・池江寿厩舎)

Regal Ransom
Titan Queen
母父Tiznow
通算成績19戦6勝
重賞勝利 18年鳴尾記念(G3)
連対時
平均馬体重
522kg (最高:530kg)
(最低:516kg)
前走時馬体重552kg
POINT
背中が長く切れ味よりも持続力に長けた体型。中山芝2000mは極端な瞬発力勝負にはなりづらいので、今回の舞台は合っている。夏馬の印象があるが、以前と比較して寒い季節でも冬毛を伸ばすことなく、毛艶が光って見栄えする状態をキープしている。一昨年の中山金杯では9着に敗れているが、その時とはデキが雲泥の差だ。前走では馬体重を36キロ増やしていたものの、立ち写真を見る限り太いとは思えない。昨夏時点でもまだキ甲が抜け切っていなかったように、成長途上だったのだろう。ようやく充実期到来といったところか。
今週のイチオシ

タイムフライヤー

(牡3、栗東・松田国厩舎)

ハーツクライ
タイムトラベリング
母父ブライアンズタイム
通算成績10戦3勝
重賞勝利 17年ホープフルステークス(G1)
連対時
平均馬体重
457kg (最高:460kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重454kg
POINT
牡馬の中では小柄な部類に入るが、比較的腹袋が大きいタイプで母父ブライアンズタイムの特徴が出ている。近親にダートG1馬のタイムパラドックスがいるように、将来的には砂への転向も悪くない。スピード勝負よりはパワーを要する時計の掛かる馬場向きで、冬の中山は現状ベストの条件と言える。腰高な面が残っているように良化余地を残しつつではあるが、馬体の張りや毛艶は昨秋以上の状態で、上昇気配を感じる。胴周りの造りを見ても3000mの菊花賞は距離が長かった。それでも6着と健闘しているのだから、適距離といえる2000mなら勝ち負けまであると見ている。

マウントゴールド

(牡5、栗東・池江寿厩舎)

ステイゴールド
マウントコブラ
母父Mt. Livermore
通算成績13戦4勝
連対時
平均馬体重
448kg (最高:452kg)
(最低:442kg)
前走時馬体重450kg
POINT
ステイゴールド産駒らしくコンパクトにまとまった、ムダ肉の少ない体型。骨格の割に背中が長めで、四肢もスラッとしていることから中長距離に適性があるモノと考える。シャープな体つきではあるが肩周りの筋肉は盛り上がるように発達しており、付くべきところに筋肉がしっかりと付いている印象だ。馬体重は大きく変わらないものの、昨夏と比較して全体にボリュームアップしており、6歳を迎えていよいよ本格化してきた。中央再転入初戦以来、常に掲示板に載る堅実な走りを見せているだけに、ここも大崩れは考えにくい。争覇圏内の1頭。
今週のイチオシ

カツジ

(牡3、栗東・池添兼厩舎)

ディープインパクト
メリッサ
母父ホワイトマズル
通算成績7戦2勝
重賞勝利 18年ニュージーランドT(G2)
連対時
平均馬体重
475kg (最高:478kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重488kg
POINT
飛節の折りが深い、曲飛タイプのディープインパクト産駒。故に後肢の回転は速く、瞬間的に速い脚を使うことが出来る造り。肩のラインも立っており、胴も詰まり気味。短距離で活躍した母メリッサの血が色濃く出ていると考えて良いだろう。筋肉量も豊富で、スピード勝負にも対応できる。前腕、後肢の下腿部には太い血管が浮き上がっているように、馬体の張りは抜群。毛艶も光って代謝の良さを感じさせる。マイルCSでは最速上がりで4着に入っており、3歳馬ながら古馬にも劣らない走りっぷりを見せてくれた。G3のココでは勝ち負けまで期待できる。

グァンチャーレ

(牡6、栗東・北出厩舎)

スクリーンヒーロー
チュウオーサーヤ
母父ディアブロ
通算成績35戦4勝
重賞勝利 15年日刊スポシンザン記念(G3)
連対時
平均馬体重
462kg (最高:478kg)
(最低:440kg)
前走時馬体重462kg
POINT
腹側のラインに対し、背中側が長く見える体型。瞬間的な切れ味というよりも、長く脚を使う展開が得意だ。4勝は全て良馬場だが、繋ぎが短く立っていることもあり、道悪にも難なく対応できるだろう。オープン馬らしく筋肉量は当然豊富なのだが、筋肉の付き方は比較的なだらかで、見た目にパワー型という印象はあまり受けない。坂のある阪神よりも平坦の京都で良績を残しているのはこの辺りが影響しているのでは無いだろうか。明け7歳となるが馬体は非常に若々しく、黒光りする毛艶からも体調の良さが伝わってくる。一発に期待したいところ。

サラキア

(牝3、栗東・池添学厩舎)

ディープインパクト
サロミナ
母父Lomitas
通算成績7戦2勝
連対時
平均馬体重
442kg (最高:450kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重442kg
POINT
ディープインパクト牝馬らしい小柄ながらバランスの整った馬体。腹側のラインが後躯に向かって右上がりに締まっているように見える造りをしているが、このような体型の馬は背中の伸縮性に優れており、全身を伸び縮みさせることでゴムマリのように弾む走りをする。瞬発力勝負に秀でた形と言って良いだろう。秋華賞でも4着と善戦したが、全体のシルエットを見るにやはりベストはマイル戦。鋭い決め手を更に活かすことができそうだ。洗いたてで毛艶は判別できないものの、冬毛はさほど伸びておらず、代謝と体調の良さを感じさせる。上位争いは必至。

パクスアメリカーナ

(牡3、栗東・中内田厩舎)

クロフネ
グローバルピース
母父サンデーサイレンス
通算成績7戦3勝
連対時
平均馬体重
467kg (最高:470kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重468kg
POINT
馬体重470キロほどと牡馬の中で平均的な馬格だが、全体的に筋骨隆々とした体つきで、数字以上に迫力ある馬体を披露している。特に肩周りの筋肉が発達していて、搔き込むような走法からも前駆がパワーに富んでいることが分かる。蹄底もやや厚めで、道悪や荒れ馬場に強そうな脚元の造り。高速決着よりも時計が掛かって欲しいタイプだ。中内田厩舎所属馬はボディコンディションスコアが低めの馬が多く、腹袋が立派で本来ならばやや太目に見えるこの馬も、肋骨が薄っすらと浮き上がっている。1週前にしてキッチリと仕上がっており、勝ち負けまで期待できる。この馬が二番手。

リライアブルエース

(牡5、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ゴールデンドックエー
母父Unusual Heat
通算成績13戦4勝
連対時
平均馬体重
486kg (最高:496kg)
(最低:478kg)
前走時馬体重490kg
POINT
筋肉量の多いディープインパクト産駒で、肩のラインが立ち気味で、前脚もやや短め。全兄アルバートドックよりもマイル以下のスピード勝負に向いた体つきであることから、速い時計での決着にも対応できるだろう。休養期間が長かったため6歳でも馬体は若々しく、筋肉の張りは上々。今回は関屋記念以来5ヶ月ぶりの実戦となるが、腹周りも引き締まっていて太目は全く感じられない。冬毛も伸ばすことなく良い状態で代謝をキープしており、いきなり動ける体勢。

ロードクエスト

(牡5、美浦・小島茂厩舎)

マツリダゴッホ
マツリダワルツ
母父チーフベアハート
通算成績22戦4勝
重賞勝利 18年毎日放送賞スワンS(G2)
16年京成杯オータムハンデ(G3)
15年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
451kg (最高:460kg)
(最低:444kg)
前走時馬体重456kg
POINT
一時期、馬体がなかなか増えてこなかったが、スプリント路線を使われたことで筋肉量が増え、逞しい体つきになってきた。キ甲もすっかり抜けて、骨格は完成した印象。筋肉の輪郭もハッキリと浮き上がっているように、馬体の張りも良い。6歳にして充実期を迎えているのだろう。昨年の秋競馬から休み無くコンスタントに使われているが、毛艶は上々で疲れも全く感じられない。やや腹周りがふっくらとして見えるが、関西圏のレースを使うのであればこのくらい余裕ある造りのほうが良い。本番までに仕上がるだろう。有力候補の1頭。

中山金杯

京都金杯

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