比較的腹袋が大きく、重厚感のあるフォルム。前駆の発達も目立ち、重心の低いパワー型。背中周りは窮屈に見せず、一定レベルの伸縮性があり、先行して速い脚を繰り出せる点が本馬の長所。今回は初の1200m戦、1400m以下への出走自体が初めてとなる。短距離馬の体型に映らないため、短縮でスピード勝負に対応できるかがカギ。東京新聞杯よりも体つきにメリハリが出て、一度使って馬体は締まってきている。冬毛も抜け、毛艶も良化。体調は上向き。

父アイルハヴアナザーの影響で腹袋が大きい体型。繋ぎは立ち気味で、本質的には水準～やや時計の掛かる馬場が合っている印象。胴詰まりで前後の連動性に長け、良質な瞬発力を秘める。馬群を割る形で好走できるため、特性を活かせる枠順が欲しいところ。以前よりも骨格のバランスが良化して、馬体は完成の域。阪急杯に続いて肌ツヤの良さが目立っている。肋骨が薄っすらと浮き上がり、理想的なボディコンディションに仕上がった。

背中が短く、腹周りのラインは後躯に向かって引き締まっている。500キロ超の大型馬でも、筋肉の質感はしなやか。仙骨の角度が傾斜した「斜尻」で、飛節の折りが深い「曲飛」の構造。良質な瞬発力を秘めている。1200mは少し距離が短い印象。繋ぎは平均的な長さ、角度。前走はダートを使ったが、素軽い体つきを見る限りは芝のほうが向いていそう。全体に前走よりもふっくらと見せるが、わずかに肋骨が感じ取れて太め感はない。一度使って良化している。

ハーツクライ産駒の中では胴詰まりの体型。背中周りに伸縮性を感じさせ、後肢の飛節は緩くカーブして良質な瞬発力を秘めている。前走は1400mへの距離短縮で結果を出した。1200mは幾分短い印象も、トモの横幅が広いため、マイル寄りの資質が問われる中京なら。蹄はやや薄く、繋ぎは長めでクッションが利きそうな造り。良馬場がベスト。冬毛が伸びやすい馬だが、暖かくなって毛艶は良化中。腹周りはスッキリと見せて、力を出せるデキ。

細身に映る馬体で、父モーリスよりも母方の血が出ている。背中に伸縮性があって、後肢の飛節は緩やかにカーブ。昨年の府中牝馬Sは逃げ切っているが、道中は抱える格好だったように、ポジションを問わず脚を溜められるかがポイント。今回は一気の距離短縮となるが、1200mのG1ではもう少し馬格が欲しい印象。ただしマイル向きの体型であるため、多少時計を要するようであれば。小柄な分、休み明けでも仕上がりやすいタイプ。毛艶、筋肉の張りは良好で、体調面に不安はない。

背中と腹側のラインが平行に近い分、やや胴周りに伸びがあるように見えるフォルム。飛節は地面と垂直に伸びた「直飛」の構造で、ストライドは大きい。持続性のある末脚が武器で、直線の長いコースは合っていそう。繋ぎが長く、クッションの利きそうな造り。跳びの大きさからも、綺麗な馬場状態でレースを迎えたいところ。以前よりも筋肉量が増して、迫力ある体つきに変化。立ち姿のバランスも良くなってきた。余裕アリの馬体だった前走を一叩きして、腹周りはスッキリ。順当に使っての上積みが感じられる。

前肢・クビが短いため、ふり幅が小さくピッチが速い走りが特徴的。馬体は素軽いタイプでスピード勝負が合いそうな一方、脚の回転力から渋った馬場も問題なくこなす。腹側のラインは後躯に向かって引き締まり、後肢はわずかにカーブ。バネ感があって、溜めて速い脚を繰り出せそう。早期から完成度の高かった馬だが、5歳シーズンを迎えても馬体に衰えは感じさせない。筋肉の輪郭が浮き上がっていて、張り・毛艶は申し分のない状態。ココ目標にキッチリと仕上がっている。

筋肉量が豊富で、特に前駆の発達が目立つ。筋肉の質感は硬めで、関節の可動域はやや狭いタイプ。自身はダートを走ったことはないが、近親はダートでの活躍馬が多く、血統的な特性が馬体に表れている印象。フットワークは力強く、パワー型。繋ぎも立っていて、蹄は小さい。タフな競馬になっても、対応はできそうなイメージ。時季的に毛艶は目立たないが、昨夏と比較すると馬体の張りはまだ良くなり、絞れてきそう。それでも追い切りで続けて負荷を掛けられており、態勢は整ったか。

比較的脚長の体型で、実績が示すようにマイル戦もこなせる馬体構造。前向きすぎる気性から、距離適性が短くなっている。父ミッキーアイル同様に素軽いフォルムで、馬体・走りの質はしなやか。背中にまとまりが感じられ、タメを利かせて終いを活かす競馬が合っている。最も良く見せた4歳秋のボリューム感ある立ち姿と比較すると、スッキリと見せる体つき。今回は引退レースとなるが、毛艶に光沢があって体調そのものは良さそう。大きな上積みはどうかも、力を出し切れる状態にはある。

大腿筋膜や半腱半膜様筋など、主要な筋肉の発達が著しい。スピードとパワーに秀でたタイプで、腹袋もふっくらと見せているように、消耗戦になっても踏ん張れる底力がある。高松宮記念は2年前に2着と好走している舞台で適性は既に証明済み。蹄にはやや厚みがあり、繋ぎも平均的な長さで、角度は立っている。道悪実績も豊富なため、雨が降っても問題ない。7歳牝馬で少しボリューム感がありすぎるようにも思えるが、たくましい馬体は健在。レースまでにどこまで引き締まってくるか。