暑いながらもあっと言う間にサマーシーズンも終わった。今週からいよいよ中央場所。あと1月もしないで凱旋門賞だ。

1年のスパーンは短すぎると感じる。阪神、中山の秋の陣の開幕である。当然に芝は青々として最高の状態だろう。絶対にスピード競馬となる筈だ。

いや、台風の進路にもよるから絶対とは言えない。阪神のセントウルSの昨年はレコードの1・06・2。単純に言えば33秒で行って33秒であがる切れ切れの舞台だ。今年も近いものになるのだろう。

3歳馬、ビッグシーザーが前走の京都で1・07・2だから可能性も十分。持ち時計でいちばんはテイエムスパーダ。3歳の夏の小倉で48キロながら1・05・8。

ピクシーナイトが、その1年前にやはり小倉で1・06・1で2着。GⅠ制覇まで昇りつめたが、香港での落馬からだいぶ立ち直ってきた。後はアグリがどこまで良くなっているか。差し馬より前々の馬での戦いとなるのかも。

【新潟記念の回顧】

23年9月3日(日)新潟11R 新潟記念(G3)芝2000m)
  • ノッキングポイント
  • (牡3、美浦・木村厩舎)
  • 父:モーリス
  • 母:チェッキーノ
  • 母父:キングカメハメハ


サリエラは微増でもプラス体重で出てくると思っていた。早めに新潟へ入っての調整だけに、増えていて当たり前かと。だが実際はマイナス2キロ。また420キロ台へ戻っていた。だから新潟入りしたのかと、また考えこむ。いずれにしろ信号は黄色のままと思った。

オッズも最終的には2・5倍とノッキングポイントとプラダリアの2番人気2頭の倍の支持。だが、何となく圧倒的支持と言う雰囲気には思えず。ノッキングポイントはパドックでやや入れ込みとは言わないまでもちょっと興奮気味。だが、TV解説者がダービー時もこうだったと言うのを聞いてひと安心する。

そして、ゲートが開いた。サリエラはあまりいいスタートでなかった。すぐ、前にたくさんの馬が居た。ノッキングポイントはハナにでも行くのかと思えるスタートでてのポジション。少しずつ下げて好位の内ラチ沿いを進む。サリエラはジンワリと上げて、ノッキングポイントの後ろの外め。だが行きっぷりがもうひとつで、また下がっての後ろめ。流れはかなりスロー。

フラーズダルムが逃げ、サトノルークスが2番手とは思ってもいない馬が前で競馬をしている。視線はノッキングポイントとサリエラに注目。どうにもサリエラにガツンと行く感じがない。後ろのまま直線へと入ってきた。ノッキングポイントは内めを選択。後400を機に追いだす。

サリエラは馬群の中で鞍上の手がかなり動くも前へと上がる脚がもどかしい。ノッキングポイントの前に馬がだんだん居なくなる。後200でほぼ先頭。外をプラダリアが一旦は2番手も伸びない。そのすぐ後ろのマイネルウィルトスは内へ凭れて伸びなくなる。しんどいながらサリエラも少しずつ脚は使いだす。ノッキングポイントが伸びて最後は1馬身の差。

ユーキャンスマイルが大外をいい脚。内でインプレスが伸びて3着。普段どおりにやる事がいかに大事か、昔からの格言は生きている。