4月28日の天皇賞へ続く阪神大賞典である。ただ中山で皐月賞トライアルのスプリングSがあってジョッキーは分散傾向。それでも充実の古馬が揃い面白いレースだろう。

まずはディープボンド。3年前と2年前のここの覇者で昨年は5着、過去最高の馬体重で臨んだ。過去、国内G1を12戦、海外GⅠ、凱旋門賞を2度。G2は7戦して4勝。後はGⅠの勲章が欲しいだけ。昨年もここ5着から天皇賞で2着と上昇した。昨年後半はJCでのハイレベルな戦いでの消耗が有馬記念の大敗となったと推測する。

そしてテーオーロイヤル。2年前の天皇賞ではディープボンドに1馬身交わされての3着。あの後にリズムを崩して着順降下、後脚の骨折と大変な時期を越しての復調、前走で快勝しての今回だ。

まだ居る、ブローザホーン。関西へ転厩しての初陣。サヴォーナも前走ブローザホーンに負けたが伸びゆく4歳馬。武豊Jが久々にシルヴァーソニックに跨る。前回時は不良馬場で論外。8歳の今年、サウジアラビアでGⅠ勝ちと人馬共に元気いっぱい。川田Jのワープスピードも面白い!。

【フィリーズレビューの回顧】

24年3月10日(日)阪神11R フィリーズレビュー(G2) 芝1400m)
  • エトヴプレ
  • (牝3、栗東・藤岡健厩舎)
  • 父:Too Darn Hot
  • 母:Nahoodh
  • 母父:Clodovil
  • 通算成績:6戦3勝


馬券が当たる時は買った馬が頭で入るものだ。たまに3着に思いがけない馬が入って3連単の夢の馬券まで至らない時があったりするが。軸馬が4着になって外れるのが多い。

バウンシーステップが今回の注目馬。だがスタートした瞬間に嫌な予感。好発で下げるのが理想とは言わないまでもいいポジション。出遅れて位置をとりに行っては2Fめで頭をあげるシーン。緩くなった流れで密集したのか。同じ位置にミルコのセシリエプラージュが居た。スタートはシカゴスティングとジューンブレアが良かった。ジューンブレアは返し馬から落ち着きがなかったし、シカゴスティングは前走が先手で負けているから抑えたかったのだろう。

エトヴプレが1ハロンでは先頭に立った。カーブに入るあたりで外からの押圧でかカルチャーデイが頭をあげて内へヨレ気味。なお、内の好位組がゴチャついた様だ。11秒台前半を刻んでエトヴプレが行く。外へオアシスドールが2番手にあがっていたが内外が離れて何もプレッシャーがかかっていない。楽な手応えで最終カーブを廻る。あと200でもまだ誰も並びかけれない。

あと100の赤い棒から藤岡佑Jは右ステッキを入れる。小刻みに小さく見せムチの様に連打しながらの叱咤激励。結局、一度も並ばれずに1馬身近い差でゴールした。内ラチ沿いを進んだコラソンビートが2着。その後ろでラチにへばりついて進んだロゼフレアが5着オメガウインクにハナ負けの6着。やはり内々を通った馬が有利だった。

その点では4コーナーで外を追い上げて3着の権利をとったセシリエプラージュは立派。桜花賞でも大駆けするかも。バウンシーステップは直線入り口でも狭い間を弾き飛ばす様に抜けてきて一旦伸びかけたが最後は脚が止まっての4着。桜出走は微妙。トライアルは全て終わり桜花賞を待つのみである。