福島開催2週目は、夏の名物レース・七夕賞。今年はテン乗りのサーブルオールと挑む戸崎騎手だが、自身は2連覇中のレースということもあり、好相性の一戦。しかも、レース当日7月8日は38歳の誕生日。台風の影響により、馬場悪化が予想されるが、晴れやかな結果となるよう期待が膨らむ週末へ、手応えのほどを語ってもらった。

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バースデーVで七夕賞3連覇なるか?

-:今週は引き続き土日ともに福島競馬場での騎乗となりますね。目玉は七夕賞(G3)となりますが、サーブルオール(牡5、美浦・萩原厩舎)は調教でも乗られておらず、テン乗りになりますね。

圭太:初騎乗だけに、なんとも未知数ですが、前走は古馬になってから重賞初挑戦(エプソムC4着)でも、力を証明する走りを見せていました。福島コースは初めてですが、右回りや4つコーナーもやっていますから、期待できる一頭かなと思います。

-:タイプ的にはペースが上がった方が良いのかなという感じがするのですが?

圭太:う~ん、どうなんだろうねぇ。これはあくまで印象ですが、あんまり速くても、ダラダラっとしちゃうんじゃないかなとイメージはありますけどね。

-:今年はペース的にどうなるでしょうか。

圭太:どうなんだろうなぁ。まだ枠も出ていないですけど、遅くなることはないんじゃないかなと思いますけどね。

戸崎圭太

戸崎圭太

▲2016~2017年と七夕賞を連覇するなど夏の福島の重賞とは好相性

-:日付的にも勝ちたいですね…。

圭太:そうですね(笑)。プレゼントをもらえるかもしれません。

-:ファンが集結しているかもしれないですね。

圭太:ハハハ。毎年、その前後の開催では色々いただいていて、ありがたい思いです。なんとか結果で応えられれば。

-:同じく日曜では、天の川賞のディアドナテロ(牡6、美浦・高橋裕厩舎)はちょっと久々の騎乗ですね。

圭太:ずいぶん前ですけど、すごく乗りやすいし、賢い馬なのでね。コーナー4つの小回りコースは合っていると思いますよ。むしろ4つコーナーの方が良いと思いますね。

-:彦星賞のヴェルスパー(牝3、美浦・加藤征厩舎)は昨秋の福島で乗られていましたね。

圭太:力はある馬なので、あとはゲートのテンション、当日の気配が重要になってくるかと思いますね。

戸崎圭太

-:日曜の新馬では、武市厩舎のダズリングビーチ(牝2、美浦・武市厩舎)という2歳馬には乗られていましたか?

圭太:雰囲気は良さそうですよ。ただ、1200(牝馬限定)なので、距離がどうかという感じがするのも本音です。

-:新馬でいえば、土曜福島の奥村武厩舎のプラチナポセイドン(牡2、美浦・奥村武厩舎)にも乗られていたようですね。

圭太:こちらも1200で距離が…どう対応出来るかなという感じかな。ただ、能力はあると思っていますが。

成長見込めそうなキボウノダイチ

-:今週はイベントのレポートもありますし、全体的にサラっとした内容になりますが(苦笑)、先週のラジオNIKKEI賞(キボウノダイチ)はテン乗りで逃げて3着。ペースを考えれば強い内容だったと思います。

圭太:イメージだけでしかなかったので、跨った感覚を大事にしたいと思っていました。まだ緩さはありますけど、その中でも馬はしっかりしている感じでしたね。勝ってきたのも頷ける雰囲気がありましたし、レースは先に行きたいなと思っていたのですが、メイショウテッコンが内枠でしたから、あの馬がハナに行って、僕は2番手くらいが理想かと思っていました。トップスタートを切ってくれて、思ったよりも良いレースが出来た感じはしますね。

-:特にハナにこだわっていた訳ではないですけど、やっぱりメイショウテッコンよりも、テンのスピードの乗りが速かったということですね。

圭太:ええ、良かったですね。

戸崎圭太

-:ペースは割と速かったと思いますけど、その辺はいかがですか?

圭太:前半はやっぱり外から来られたのでね。ただ、あそこまで行ったら、ハナを主張したかったので、その分、ちょっと速いかなと。

-:でも、前にいる馬はほぼ沈んでいる訳ですから、そういう意味では頑張っていたと思いますけど、タイプ的にはこういう小回りで(ペースが)苦しめでも、速い脚を使うよりはこういう感じのレースの方が良いですか?

圭太:今は良いですよね。何か奥もありそうな感じで、またしっかりしてくれば、さらに良くなる感じがしますけどね。

-:ちょっと重複しますけど、精神的な部分とかはどうですか?

圭太:ちょっとテンションが上がりやすいところはありますけど、それがレースに行って難しくなっているかと言うと、そんなことはないので。まあ、落ち着いた方が良いでしょうけどね。

-:現地の写真を見ていると、引き揚げてきた時に笑顔が多かった気がするのですが、何かあったのですか?

圭太:特に何もないですけどね…。負けているのに笑って申し訳ないなという感じですけど…。厩務員さんは初対面でしたが、何かすごくノリの良いスタッフさんで、ずっとしゃべってはいましたね。助手さんも明るい方で。

-:そういうことですね。(3歳上500万下2着の)プレゼンス(牡4、美浦・田中博厩舎)はあと一歩だったですね。

圭太:そうですね。馬の調子も良かったので、勝ちたいところでしたけどね。

-:映像を観たら、なかなかこれは厳しいんじゃないかと思っていたのが、(12着の)ガーデンコンサート(牝2、美浦・尾関厩舎)。1番人気に支持されていましたが、いかがでしたか?

圭太:そうです。追い切りでけっこうヨレていたので、レースに行ってどうかと思ったら、レースでは大丈夫だったんですけど、逆に今度進んでいかなかったので。ちょっと力を出し切れていないですよね。

-:馬の癖ですか?

圭太:気性もあるかもしれないですね。

戸崎圭太

-:(テレビユー福島賞7着の)アドマイヤナイト(牝6、栗東・梅田智厩舎)は時計が速かったのがしんどかったですか?

圭太:そうですね。ちょっと(手綱を)持つ余裕もなくて、促す感じになってしまいました。終始、ダラダラと走っちゃった感じですね。

-:このクラス(1600万)であれくらいの時計(1分7秒1)だったので、さすがに速かったのかなという感じがしますからね。今週は雨が降るか、降らないか分からないですけど、そんなに時計の速さは変わらないですか?

圭太:そう思いますね。馬場が決して硬いわけではないのですが。

-:(猪苗代特別2着の)イダペガサス(牡3、美浦・高柳瑞厩舎)はどうでしたか?コーナー4つや右回りなど懸念される材料もあったと思います。

圭太:久々に乗せていただいて、楽しみだったんですけどね。負けはしたんですけど、レースはすごく上手でした。コーナー4つでも、右回りでも上手に走ってくれていたので、良かったかなと思いますけどね。最後の直線でもう少し弾けても良いのかなというのもあるので、距離なのか…というところです。

-:やっぱり全体的に、コーナー4つがダメ、右回りがダメだったりするゴールドアリュール産駒の傾向というのはありますか?

圭太:あんまりそんなイメージはないですけど、確かにね。(サンライズ)ノヴァもそうですしね。エピカリスもそうなのかな。パッと出てくる中では、確かにそういうのが多いのかなというのはありますね。

-:走っていて、走りとかフォームで特に思い当たることはなかったですか?

圭太:ええ、そういうのは特にはないですね。

-:(3歳以上500万下牝馬限定戦1着の)ヴェロニカグレース(牝3、美浦・武市厩舎)はいかがでしたか?

圭太:僕が未勝利で勝たせていただいた時は、もっと馬に余裕があったというか、ちょうど良い遊びもあったので、距離も持ってはいました。以降は、ゲートも速いですし、そこから前半真面目になり過ぎるところもあるので、その辺は気を付けていましたけど、福島の1800というのも良かったんでしょうし、最後までしっかり走ってくれましたね。

-:レース前は「マイルくらいでも良いんじゃないか」と言っていたと思うんですけど、今回走って、そこら辺はいかがですか?

圭太:やっぱりマイルくらいが良いと思います。ただ、条件は付くと思いますね。

-:(3歳上500万下の)アルスラーン(牡3、美浦・小西厩舎)は2着。一連よりは進境が窺える内容でしたね。

圭太:随分レース振りは安定して走っていましたね。左回りだとちょっと左にモタれて、ちょっと乗り辛いところがあるんですけど、右回りだと上手に走っていたので、成長を感じましたね。

-:久々の福島はいかがでしたか?

圭太:相変わらず難しさもあるし…というところですかね。暑さは大変ですよね。ただ、今年は梅雨も明けたせいか、湿度が楽なので、僕は例年よりも良いかなと思いますけどね。

-:先週の天候に関しては、ということですね。今週はどうなるか分からないですからね。ちょっと小ネタを伺えればと思いますが、バレットの方々もジョッキーと遠征するわけじゃないですか。土曜日は他のバレットの方と食事に行ったりするのですか?

熊野マネージャー:バラバラですね。ただ、ローカルが始まったら、結局はみんなで飯に行きましょうか、というのが1回くらいはあったりしますけどね。

圭太:帰らない訳ですからね。みんなその界隈に泊まる訳ですからね。

:ただ、基本は決まった人や時間が合った人と行ったりしますね。毎年行っているので、美味しい店や名物なども把握していますからね。バレットはそんなにお酒を飲む人が少ないし、次の日も仕事があるから。

-:バレットさんの出勤は何時くらいなのですか?

:朝は早いですよ。7時くらいには行きますね。

-:それは早い。

圭太:2時間前とかでしょ?何をするの?

戸崎圭太

▲熊野マネージャーはバレット以外の仕事も含め、ジョッキーを支えている

:準備。日曜日は土曜日にだいたい準備して帰るから、それでも1時間前の8時とかですよ。勝負服を準備して、帽色を着けて、ある程度やって、早い騎手は8時半くらいから取り掛かりますからね。

圭太:そんなに掛かるの?1時間あれば大丈夫じゃないの?

:いやいや、俺なんかは大丈夫だけど、2人、3人やっている訳だから。

圭太:そうか、そうか。

:1人に1人じゃないから。やる人は3人やっている訳だから、早くから来て準備しないとね。勝負服をチェックしたりするだけで1時間なんて、アッという間だよ。大変だよ。7時前からいる人もいるよ。俺が7時過ぎに行ったって、いるもんね。

-:移動がある日は大変ですね。土曜日乗って、日曜日に長距離を移動して。

:遠征先だと、結局早く行かないといけないからね。5時半くらいから起きて、7時半に検量室に行って、まずは場所を取らなきゃいけないし、そこから荷物を開けて、鞍を準備して、普通に1時間くらいは。俺は1時間くらいでやっちゃうけど、念のために早めに行くというか、あと大体30分くらいは飯を食ったりして。新潟も結局、競馬場が遠いので、あとはみんなと乗り合いでタクシーに乗りますから、早い人に合わせたりするので。だから、レンタカーを借りたり。

-:ジョッキーも移動が極端に増えたり、滞在で全く移動のない人もいる時季ですが、バレットの方々の仕事にも変化があるということで。今週はバースデーVとなるよう、頑張ってください。

圭太:ありがとうございます。

(聞き手:競馬ラボ・小野田)

※次回は7月13日(金)に更新予定です!