素質馬揃いの1週間。先週は残念ながら1勝に終わってしまった戸崎騎手だが、今週の騎乗馬を見渡すと、大手生産者の有力馬が多数スタンバイ。また、関屋記念ではディメンシオンに一昨年の秋以来の騎乗。重賞初挑戦にして好勝負へ導けるか。そして、ファン注目の1000勝達成記念パーティーの開催情報も公開間近。併せてお楽しみいただきたい。 (聞き手:競馬ラボ・小野田)

戸崎圭太騎手JRA通算1000勝達成記念サイト

戸崎騎手の1000勝を祝したパーティーの開催が決定!

成長感じるディメンシオンと関屋記念へ

-:今週の新潟での重賞は関屋記念(G3)が行われます。ディメンシオン(牝5、栗東・藤原英厩舎)には実戦では2017年に1度乗られておりますが、今回は2週前の追い切りに乗られてから、久々のレースとなります。馬自体は当時から3連勝も経てオープン入りを果たしていますね。

圭太:以前に乗せていただいた時はちょっとテンションが高いイメージで、レース振りも上手く運べなかったのですが、この間(7月24日)、追い切りに乗った時は、レースと攻め馬ではまた違うと思いますが、ドッシリした感じを受けましたね。もともとフットワークの良さは感じていましたし、新潟のコースでも結果が出ているので、楽しみな存在かと思いますね。

-:他のジョッキーが乗っている時も、序盤はけっこう行きたがる感じがありますので、そこは課題だと思いますが、ある程度、良くなってきているということですね。

圭太:そう思いますけどね。あとは実戦に行って、落ち着いて走ることが出来るかどうか、でしょうか。

戸崎圭太

▲重賞初挑戦となるディメンシオン(7日撮影)

-:重馬場で2勝。レースもペースが流れた時の方が走りやすいように映りますが、そこは折り合い面の問題であれば、フットワーク的には綺麗な馬場の方が良いのでしょうか。

圭太:そう思います。距離は僕が乗せていただいた時は1400mでしたが、1600mという距離はピッタリじゃないでしょうか。

-:以前は左回りの方が良いタイプというイメージがありました。身体や走りのバランスでそう感じられるところはありますか。

圭太:う~ん、特にはないですけどね。そういうところも含めて、良くなってきているのかもしれませんね。

-:土曜のメイン(新潟日報賞)のモアナ(牝5、美浦・高橋文厩舎)は、前走のテレビユー福島賞は1200mの距離に不安を感じていた中で僅差の結果でした。

圭太:前走(4着)は1200mがどうかと思っていたんですけど、タイム差(0.1秒)なく頑張ってくれました。今回は条件も良くなりますし、良いレースをしたいですね。マイルだとやや長いイメージですし、条件は合うと思います。

-:土曜日の2R(3歳未勝利)のピチカートポルカ(牝3、美浦・加藤征厩舎)は前走で4着。このレースは、アルジェンタータやモッシュピットなど、同じく前走で乗られて惜しかった馬がいるレースですね。

圭太:相手は手強いですよね。馬は前走で後手を踏んだので、スタートは周りと一緒に出たいですね。ただ、ドッシリとした感じの競馬は出来るんですけど、ちょっとワンペースなところがある感じはしますね。

戸崎圭太

▲東京コースに変わってレース内容が上向いたレッドクーゲル

-:7R(3歳以上1勝クラス)のレッドクーゲル(牡3、美浦・尾関厩舎)はどうでしょうか。東京で未勝利戦を制して、昇級初戦となります。

圭太:東京で良い感触を得たので、コース的にも良さそうですね。昇級ですが、1勝クラスでも、という感じはしますけどね。あとは相手次第ですね。

-:三面川特別のアルミレーナ(牝5、美浦・国枝厩舎)はゲートの難しさもありますが、このクラスで勝ってもいいイメージはあります。

圭太:ゲートが課題なので、上手く出て、リズム良く運びたいですね。

-:前回(テレビ山梨杯3着)もこの1800mで走っているのですけど、距離に関してはどうでしょうか。

圭太:昔は折り合いでけっこう苦労しましたが、最近は大丈夫な時もある感じですね。その辺は、やっぱりその時、その時によって気性の難しさがありますかね。もともと気性の激しいところもあった馬なので。

戸崎圭太

-:日曜では柳都Sのアームズレングス(牝6、美浦・加藤征厩舎)はいかがでしょうか。

圭太:前走は強い競馬が出来ましたね。スタートで遅れましたけど、馬群を割って、1頭だけ脚が違う脚で差し切れたので。力はここでも通用していいのですが、正直、ワンターンの方が競馬はしやすいと思います。4つコーナーでどうかな、と感じですね。

先週は1勝 人気馬が集まるも不運続く

-:他にもテン乗りで楽しみなところがいる週ですね。先週のレース結果では、(3歳以上1勝クラス9着)のアモレッタ(牝3、栗東・藤原英厩舎)は折り合い面の課題が出てしまいましたね。

圭太:(藤原英昭)先生からの指示は「前の方で競馬を」ということでしたけど、返し馬をやった感じではちょっと厳しそうだったので、本当に折り合い重視で行きたいなと思いましたね。スタートで遅れてポツンと行きたかったんですけど、それでもちょっと(ハミを)噛んでいたので、距離も新潟2000mはキツいでしょうし、難しかったですね。

-:テレビだと返し馬までなかなか観られないのですけど、パトロールを観させてもらうと、序盤からだいぶ行きたがっていましたね。

圭太:返し馬で、ものすごいものを感じたので、これは普通に出したらちょっとマズいな…という感じでしたからね。

-:この結果でしたが、能力自体は感じるものはありましたか?

圭太:フットワークは良いので、気性的に落ち着いてくれれば、と思いますけどね。距離ならマイルあたりでしょうか。

戸崎圭太

-:レパードS(G3)ヴァイトブリック(牡3、美浦・和田郎厩舎)は6着でした。

圭太:スタッフも(新潟)滞在など、色々と対策してくれて、テンションや雰囲気は前走よりも良くなっていました。ゲートも十分に出てくれましたし、それは良かったのですけど、僕もちょっと進路取りに汲々とした感じで、直線も上手く捌けなかったですし、スムーズさを欠いたので、もうちょっとスムーズに走らせたかったなというところはありましたね。

-:今年はけっこうペースが速かったですね。前半は速かったですね。逆に、本来であればこの馬は先行できたと思うのですけど、序盤の位置は、あのペースだったら良かったのかなという気はしたのですが。

圭太:位置取り的には良かったですけどね。ただ、昔よりも体を使えていない部分は多少残っているので、本来の走りではないのはないんですけどね。

-:他のレースでは両津湾特別(2着)のドナアトラエンテ(牝3、美浦・国枝厩舎)も序盤でリズムを欠いてしまう結果だったでしょうか。

圭太:前半はちょっと力みが取れずにロスした部分はありましたね。前走のレース映像を観ると、進んでいなかったんですけど、返し馬ではちょっと折り合いは大丈夫かなというくらいの勢いで、反応が良かったです。馬は良くなっているでしょうし、その中でチーク(ピーシーズ)も着けていたので、その辺はどうだったのかなという感じはしますね。

-:上手く噛み合えば、このクラスでも、という感じですか。

圭太:噛み合うというか、力は上でしょうね。

-:距離を短縮した(3歳以上1勝クラス6着の)シセイタケル(牡4、美浦・高橋文厩舎)はどうだったでしょうか。

圭太:1200mはやはり忙しい部分はありますかね。ごまかしては行けているのですが、直線でスムーズだったら、もう少し(上の着順に)来られていましたけどね。

-:(2歳新馬の)シオミチクレバ、リリーピュアハートは惜しくも2戦連続で2着でした。

圭太:シオミチクレバ(牝2、栗東・牧浦厩舎)も新馬の割には随分前半からエキサイトする感じで、ただワンペースというか、跳びが大きいところがあるので、不器用な部分はありましたけど、力はある馬ですね。リリーピュアハート(牝2、栗東・藤原英厩舎)は競馬も上手に走っていましたし、フットワーク的にも能力的にも勝ちたかったところではあるのですけど、勝った馬(ショコラブリアン)も強いのかなと。まだ線の細い部分がありますし、今後良くなってくる余地は大きくあると思うので、楽しみな馬だとは思いますね。

-:乗り替わりでしたけど、3歳未勝利(6着)のラインコマンダー(牡3、美浦・水野厩舎)の敗因はやっぱり距離なのでしょうか。

圭太:難しい馬ですね。1800mはいくらか難しい感じですかね。1700mだったらある程度、流れるので、道中はいくらか楽に運べると思うんですけど、それでもちょっと長いのかな。

-:状態面はどうだったでしょう。それこそ福島で(自身がJRA通算1000勝を決めた)エクリリストワールなどと一緒に走っていた馬だと思いますけど、時期が時期だけに致し方ない部分もありますが、夏場に使いこんでいましたからね。

圭太:比較はないけれど、ちょっと良くなかったかもしれませんね。

-:(3歳以上1勝クラス3着の)ライレローズ(牝4、美浦・古賀慎厩舎)は序盤の位置の差でしょうか。

圭太:フットワークは良い感じでしたね。ゲートを出てから、二の脚が付かない分、いつも位置取りが後ろになってしまうのかな、という印象でしたね。(距離は)もう少し長くても良い感じはしましたけどね。

-:(越後ステークス6着の)アーバンイェーガー(牡5、美浦・高橋文厩舎)の敗因はやはり距離でしょうか。

圭太:思ったよりも前半で付いていけたのですけど、付いていっている分、脚も削がてしまいますね…。ただ、勝つにはあの辺にいなければ、と思いますし、条件が1200mだと忙しいところがありますね。

戸崎圭太

戸崎圭太

-:(信濃川特別1着の)アドマイヤアゼリ(牡5、栗東・須貝尚厩舎)は僕の見立てではありますが、いい意味で意外な結果でした。

圭太:ワンターンで直線が長いという条件も良かったと思いますね。トモにまだ甘さが残っているので、持って行けた分、良い脚を使ってくれたのかなと思いますね。乗りやすくて、良い感じの馬でしたけどね。

-:僕は、逆にこのコースが微妙なのかなという感じがしたんですけど、それは良かったということですね。

圭太:ええ、良かったと思いますね。

-:(3歳以上1勝クラス3着の)アンダープロミス(牡3、美浦・萩原厩舎)は惜しい競馬でしたね。

圭太:クラスが違うような馬だったので、これはもう大失敗ですね。距離をロスしたくないと思って内に入れたんですけど、結局、道が空かなくて…。外をぶん回すことは避けた形をとったのですが。

-:あそこの場面で外に行っても、外5頭目ですもんね。

圭太:そうなんですよね。

-:僕も観ていて、良いところにいるんだな、内にいくのはいい競馬だなあと思っていたら、思いっきり壁になっていましたからね。

圭太:馬は1戦1勝のキャリアながら、上でもやれそうな程だっただけに、安全策で良かったです。

-:(2歳未勝利3着の)プリンスチャーム(牡2、美浦・栗田徹厩舎)は直線競馬に挑戦。キャリア2戦目で変化はありましたか。

圭太:新馬からゲートさえ出てくれればというイメージだったのですけど、すごく良い意味で落ち着いていまして、返し馬なんかも落ち着いて出来ました。レース振りもムキにならずに落ち着いて走れていたので、逆に1200mで良かったのかなという感じはしますよね。でも、それは良い方に出ていたので、今後としては良いのかなと思いますよね。テンションが上がったままだと課題になりますからね…。

-:(2歳未勝利7着の)ネージュフォレスト(牝2、美浦・手塚厩舎)はやっぱり気性の問題なのでしょうか。初戦は馬場が悪かったとはいえ、ジョッキーは精神面を指摘されていました。

圭太:やっぱり気難しさがありましたね。追ってから反応がないというか、何かちょっと走り切っていないところがありますね。前半の部分は良いかと思っていたんですけどね。

-:次週の門別・ブリーダーズゴールドC(Jpn3)アンデスクイーン(牝5、栗東・西園厩舎)は2走前の東京でも2着の実績があります。

圭太:女馬ですけど、立派な馬です。堅実にどんな競馬でも走ってこられるタイプなので、出来れば、前がやりあって潰れる方が良いと思いますね。今回は牝馬限定戦でもありますからね。

-:今週は以上なりますが、ここからは僕からのお知らせです。いよいよ1000勝達成記念パーティーの開催を発表させていただきました。詳細も追加発表しておりますので、ご注目ください。次週は札幌記念(G2)クロコスミアに騎乗とのことですが、来週もよろしくお願いします!

圭太:よろしくお願いします!

※次回は8月16日(金)に更新予定です!