【有馬記念】レッドデイヴィス&武豊騎手「思い切った競馬を…」

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骨折明けの鳴尾記念を快勝。勇躍、有馬記念に挑むレッドデイヴィス(セ3、栗東・音無厩舎)は21日、最終追い切りを消化。坂路を50.7-37.4-24.9-12.6秒の好時計でフィニッシュした。

追い切りに騎乗した武豊騎手は報道陣の取材に応じ「ちょっと時計は出過ぎたけれど、乗っていた感じでは52秒台くらいの感覚だった。(前走乗った)ミルコからも『走る馬だよ』と聞いているし、一回使って、前走以上に良くなっているんじゃないかな」と上積みをアピール。

その前走は約半年振りのレース。骨折明け、初めての古馬との対戦となったが、開幕週の馬場を外々から回って、ライバル達を捩じ伏せるレース振り。
上半期はセン馬だけにクラシック出走が叶わなかったが、年明けからシンザン記念、毎日杯を連勝した実力がダテではないことを証明した。しかし、気になるのは初距離にして、これだけのメンバーと相対する点だろう。

「血統的にも楽しみだし(おじに菊花賞馬・デルタブルース)、乗った感触でも短距離馬のイメージはないね。今までのレースを観ても乗り易そうなタイプだし、未だに一線級とやってないだけに楽しみはあります」と名手は不安材料よりも好感触を語る。

横山典弘騎手の騎乗停止の影響により、急遽、バトンを託される事となった武豊騎手。先日の阪神ジュベナイルFでの騎乗を終え(サウンドオブハートで3着)、自身のG1連勝記録は23年連続で途絶えたかに思われたが、暮れのビッグレースで降って沸いたような記録継続の千載一遇のチャンスだ。

「チャレンジャー精神で挑めるので思い切った競馬はし易いね。僕も騎乗できるツキを活かしたい」

人馬共に戦前は伏兵のポジション。しかし、これまで幾多の大舞台を潜り抜けてきた名手が、底知れぬ素質を秘めるレッドディヴィスを導き、武豊健在をアピールするか?ブエナビスタのラストラン、三冠馬・オルフェーヴル VS 古馬は注目のグランプリだが、“挑戦者”の立場で挑む人馬のパフォーマンスも見逃せない。