【フェアリーS】トーセンベニザクラ「前が開くのを待っていた」

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“脚を溜めればキレ味が活きる”パートナーを信じた津村明秀騎手の腕が光った一戦だった。前走の阪神ジュベナイルFでは10着に敗れたものの、3番人気に支持されたトーセンベニザクラ。
スローペースながらも、道中はジックリと後方で脚を溜めると、前を行く馬が直線の半ばまで進路を塞いでいる状態だったが、スペースが出来ると、一気に切れ味を発揮して、ライバル達を交わしさった。

「脚がたまれば必ず伸びる馬です。力を信じ、直線は前が開くのを待っていました。期待どおりの伸び脚。ここで賞金を加算でき、収穫は大きかったですね。
今回は精神的にも落ち着きが出てきていましたし、まだ成長しそうな雰囲気があります。春のクラシックが楽しみになりました」

津村騎手自身も約1年4ヶ月振りの重賞制覇。前走、G1の舞台こそ手綱を譲ったが、再び手にしたチャンスをモノにし、充実感を滲ませながらコメントした。