1番人気に応えてスイートジュエリーが新馬勝ち!

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日曜京都4R
3歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.13.7

スイートジュエリー(牝3、父キングカメハメハ・栗東、安田厩舎)

※※1番人気に応えてスイートジュエリーが新馬勝ち!!

パドックからキャンターと垢抜けた馬体のスイートジュエリー。スタートも決まり、4コーナーで3頭の外に並んできた時にはもう楽勝と思えたもの。ところが、案外と先を行くアンバルブライベンを抜かせられない。ビデオで見ると、どうも馬自身の反応が今一つだった様子。それでも、ゴール間際に前にグイと出てクビ差かわすあたりが非凡。まずは固く納まった新馬戦でありました・・・。

ややバラついたスタートだったが、内からアンバルブライベンが出て行く。すかさずエリモマッローネが並んで行く。そこにスズカロイスが喰らいついていき、キープザメイクとスイートジュエリーも続く。結局、前の2頭は3ハロン過ぎてもそう離れずに行く。かと言って先手は譲らずと言った感じではない。その証拠に、前半の3ハロンが36.1とまずまずの先行馬ペースだ。

3ハロンを過ぎたあたりでは3番手にスイートジュエリーが上がって行き、前の2頭の外に馬体を並べる様に接近していった。その勢いの良さに、もう勝利はやっぱり1番人気のスイートジュエリーのものと思ったほど。
直線に入ってきたが、3頭の真ん中のエリモマッローネの脚色が鈍りだし、いよいよスイートジュエリーが押し切るものと思わせる。

逃げるアンバルブライベンは、もうすでに追っている。スイートジュエリーも追い出しにかかる。しかし一向にその差が縮まらず、1馬身まで詰めたが、また少し離される感じもある。内で必死でステッキを入れて粘るアンバルブライベン。もうステッキを使わず手綱を押して行く四位Jのスイートジュエリー。逆に今度は差を詰め始めて捕えだす。最後はクビ差だったが、もう先頭に立って抑えた感じさえもあったスイートジュエリーであった。

その2頭から離れた3着争いに、長い脚を使ったタガノカプリッチョが入った。前半は後方で追いどおし。やっと3ハロンで馬群の後ろまでとりついたが、それでも手応えは悪い。外へ出してジワジワと伸びてきての3着。随一の36秒台の脚を使っていた。

上位3頭ともが牝馬勢である。特に勝ったスイートジュエリーは、514キロだがパドックから馬体の良さを見せつけていたもの。どうも、牡馬勢よりも牝馬勢の勢いがいいのが目立つ感じさえもある。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。