【共同通信杯】ブリランテ2着も「これがガス抜きに…」

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2着に終わったディープブリランテと岩田騎手

単勝1.4倍の圧倒的な1番人気に支持されたディープブリランテ(牡3、栗東・矢作厩舎)。
レース前は目立つほどのイレ込んだ様子はみられなかったが、スタートからハナに立つと、一旦は口を割るシーンも。直線を向いて一時は後続にリードを広げたが、ラスト1Fでゴールドシップの強襲に遭い2着に終わった。

手綱をとった岩田騎手は「テンションが上がってしまった。しかも、押し出されて目標となるかたちに。早めに加速してしまったね。3コーナーあたりをふわっと運べていたら、プラス12キロの太めでも勝ち切れたと思う。無敗でクラシックを制覇する夢を壊してしまい、申し訳ない」と悔しさを滲ませた。

だが、ジョッキーが語るように、この日の馬体重はプラス12キロ。昨秋からの成長分、時期を考慮しても、見た目にも余裕のある体つき。それでいて、2着に留まるのだから恐れ入る。

「この馬も上がり33秒台の脚を使っているし、恐るべき瞬発力を秘めている。ゴールを過ぎたら力が抜け、帰りは本当に大人しかった。これがガス抜きになるんじゃないかな」。

JRA3歳重賞出走機会7連勝中だったディープインパクト産駒の連勝記録も、まさかここでストップする形となってしまったが、矢作師も「まだ本当の仕上げをしていないし、これからしっかり造って行きます」と前を向いた。敗れはしたとはいえ、能力を示した一戦。ディープ産駒の素質馬がクラシック本番で仕切り直すだろう。