【ダイヤモンドS】ビートブラック「前走以上の状態」

トピックス

18日(土)に行われるダイヤモンドS(G3)へ出走するビートブラック(牡5、栗東・中村厩舎)。初重賞制覇を目指した前走は中間に短期放牧を挟んで、帰厩後、すぐレースへ出走。馬体重はプラス10キロの520キロ。目方こそ、この馬にとっては重い仕上がりに思えたが、中村均調教師はこう振り返る。

「前々走のステイヤーズSは馬場が酷くて競馬にならなかったのですが、前走は10日間の短期放牧を挟んでレースに出走。トレセンに入ってからの調教は足りなかったのですが、大山ヒルズの育成場で乗り込んでいただいたこともあり、中身も良くできていました。その前走は太め感もなく、いい状態で臨んで、結果は4着でしたが、内容的にも悪くなかったと思います」。

レースはこれまでとは打って変わって2番手に先行。勝ち馬にはあっさりと交わされたが、4コーナーから早めに動いた鞍上のアクション以上にしぶとく粘って0.2秒差の4着に食い込み。
勝ち馬のパフォーマンスが際立つレースだったが、先着を許した2~3着馬はハンデ56キロで、自身は57キロ。ステイヤーズSの惨敗が参考外の結果であることを証明したと共に、前走後はダイヤモンドS一本に目標を定め、調整を進めてきた。

「この前はジョッキーの判断で、少し前目で追いっぱなしの競馬をしましたからね。今回はもう少し余裕を持った競馬は出来ると思います。前回、一回叩いていますし、中間の動きをみても、前走以上だと思います。 先週、岩田ジョッキーが乗って、坂路で一杯にやったので仕上がってはいたのですが、今日(15日)も坂路とCWコースの馬場が荒れていたので、ポリで強めに最終調整のつもりでやりました。大変いい動きとタイムでしたので、いいデキで臨めると思います」。

昨年のダイヤモンドSでは後方からレースを進めるも、脚を余すような形で4着。3歳時には東京コースで勝ち鞍があり、実績からも長距離戦は得意。重賞は9戦して、未だに勝ち星には手が届かないが、陣営の思いはもちろん重賞初制覇だ。

「もともと長距離のレースが得意な馬ですし、菊花賞も3着に走っています。去年のダイヤモンドSは後ろから行きすぎましたし、二千以上の距離は長短問わず崩れないと思います。ハンデの57キロも、タイトルをとっていないにも関わらず、重いとは思いますが、それだけ、この馬の実力をハンデキャッパーも期待しているんじゃないかと思います。それに見合う競馬をしてほしいですね」とトレーナーは力強く期待を込めた。