グランプリボス12着も「またダートに…」

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GI2勝の実績を引っ提げてダートに初挑戦したグランプリボス。
好スタートを切り、鞍上の内田騎手も懸命に抑えこもうとするも、前に壁が出来ない枠も堪え、力んだ形で先行。ハイペースも祟って、直線半ばではガス欠し、12着に終わった。

「控えて差す競馬がみたかったなあ。敗因は枠順と展開。芝馬だから、芝のスタートでダッシュが速いし、デキが良すぎたのもあるかもしれない。内枠で砂を被る競馬がみたかった。
こういう結果に終わると、(芝の実績馬がダートGIに)また冷やかしに来たのかと思われるのは悔しい。内田も『ダートの走りは悪くない』と言っていたし、私もいつか機会があれば、またダートに挑戦したいと思わされる走りだったよ」と管理する矢作芳人調教師は無念の表情を浮かべた。

また、気になる今後のローテーションは
「いずれにしても今、千二を使うことはありません。何度も聞かれますが、これだけマイルのタイトルを獲ってきているのだから、マイルを中心に考えます。
キンシャサノキセキのように短距離もマイルも使ってきた馬もいるけれど、グランプリボスは一度、千二を使ったら、千二専用の馬になってしまいますから」と続けた。
結果こそ奮わなかったが、陣営もダートに手応えを感じたことで、選択肢の広がる一戦にはなったようだ。