最後は流し気味、ヒカルマイソングが圧勝!

トピックス

日曜京都3R
3歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.12.2

ヒカルマイソング (牡3、父フレンチデピュティ・栗東、岡田厩舎)

※※最後は流し気味。ヒカルマイソングが圧勝!

パドックの画面では関東馬、ベリベリハッピーがもの凄く良く見えて仕方なかった。毛艶もいい、雰囲気もいい。レースでどんな勝ち方をするのだろうぐらいの気持ちで観ていた。だが実戦で、いい馬が必ずしも勝つ訳ではないとレース後に知らされる。
3番手の内で脚をためていたヒカルマイソングが、直線でアッと言う間に前を捕えて抜け出してからは、軽~くゴールを目指した。ステッキも入れずに、最後はやや流し気味の勝利。2着に6馬身差で、時計も1Rの未勝利戦を上回る悪くないものだった。

ゲートを真っ先に出たのは、最内のキクノラフィカ。なかなかいいダッシュ力で前へと出て行った。2番手グループは数頭が横並び。そこにはベリベリハッピーもいる。内からシゲルアプリコットコパノツイテル、その間にヒカルマイソング、アルマサント、ベリベリハッピー、1番人気のナリタスカイが大外と6頭もいた。

2ハロンめが近づいた時にはその隊列も崩れ、2番手にはシゲルアプリコットが上がり前との差を詰めて行った。ジワっとヒカルマイソングは内ラチ沿いに入れて、前との差を詰めて行くのが見える。
そのまま前の数頭を抜いて、3ハロン手前では完全に3番手と、いい行きっぷりとなる。
4コーナー手前では、逃げるキクノラフィカの外にシゲルアプリコットが並んで行ったが、その真後ろの外目に出したヒカルマイソングがいい感じで続いていた。

直線に入って、ヒカルマイソングがシゲルアプリコットを完全にかわせる脚勢となってきた。後ろの外目をベリベリハッピーが大きなアクションで伸び出してはいるが、前との差がけっこうある。
ヒカルマイソングは鞍上が手綱を一生懸命しごいていく。2馬身、3馬身と差を広げて行く。最後は6馬身差の楽勝であった。
ベリベリハッピーは伸びてはいるが、シゲルアプリコットを捕え切れずに3着。ナリタスカイは直線の伸びもそうなく9着だった。

最後の2ハロンが12.0~12.4と悪くない切れを見せた。タイムもまだまだ縮まる可能性大。ダート適性も十分で次走が楽しみとなるものでもあった。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。