【チューリップ賞】エピセアローム「千二の馬ではない」

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重賞ウィナーの貫録をみせたいエピセアローム

29日(水)、栗東トレセンで行われたチューリップ賞(G3)に出走予定のエピセアローム(牡3、栗東・石坂厩舎)を管理する石坂正調教師の共同会見は以下の通り。

-:では、エピセアロームについてお願いします。まず前走の阪神ジュベナイルフィリーズを振り返っていただけますか?

石坂調教師:返し馬を見たとき、「これは勝つな」という雰囲気を見せての競馬でしたけど、結果的には外枠を引いたことで、外々を回って来る形になって、着順的には本当の力が発揮できなかったんじゃないかと、そういうふうに思っています。

-:当日の馬体としては本当にいい仕上がりで臨めたのですね。

石:そうです。本当にいい仕上がりだと思ってました。

-:ただ、道中外枠ということもあり、少し折り合いを欠いてしまう面も。

石:折り合いを欠くというよりも、やっぱり壁が無いから、ああいう風な形になったのは仕方ないかと思ってます。

-:小倉2歳ステークスを勝った時と比べて、コーナリングなどはいかがでしたか?

石:あれは、ほぼもう解消してると思います。というのは、馬が成長してしっかりしてきましたから、あのように3コーナー過ぎから、外々に膨れるということはないんじゃないかと思っています。

-:そして阪神ジュベナイルフィリーズ後から、今に至るまでを教えて下さい。

石:この馬はジェンティル(ドンナ)と違って予定通りですが、中間も順調そのもので、先週併せ馬で速い時計が出たので、もうあまり今週は負荷はかけないほうがいいと思いまして、単走に。それでもしっかり上がって来ましたね。

-:先週の坂路で53.1秒というのは非常に速い時計ですね。

石:そうですね、女馬だし、ここでもう一回併せ馬をする必要はないなと思いました。

-:先生の目に今日の追い切りというのはどう映りましたか?

石:単走で、しかもこんな馬場にもかかわらず、良い動きで「本当に攻め馬で動く馬だな」と思いました。

-:前走470キロで馬体の成長を感じたということですが、今回はいかがでしょう?

石:同じぐらいじゃないでしょうか。ちょっと減っているかもしれませんが、見た目に長い馬ですから、細く見えても全然関係はないと思います。

-:以前だと、少しまだトモのあたりが弱いところがあるとおっしゃられていましたけれど、やっぱりその点が成長してきたということでしょうか?

石:そうですね。やっぱり前走プラス20キロということは、体重だけじゃなくてしっかりした証拠で、先ほどお話しましたとおり、コーナーをちゃんと回れるんじゃないかというのが、成長の証だと思います。

-:そして、折り合い面というのも、枠があったということですから、そのあたりも今回は大丈夫だとお考えでしょうか。

石:それは、大外は引きたくないですよね。

-:やはり、今回はなるべく真ん中の位置あたりということで。

石:この前みたいな競馬は、一番残念な気持ちになりますからね。まあ、運ですから仕方ないですけど、大外は引きたくないなと思います。

-:今回は桜花賞に向けてのステップレースということになります。

石:厩舎に桜花賞に向けて行きたい馬、ジェンティルドンナがいますけど、エピセアロームは、早熟で小倉で走ったわけではないと思っていますので、私の中では五分だと思っています。

-:小倉2歳ステークスはスピードと力の違いで、さらに面白みが増すようなかたちですものね。

石:そうですね、1200mを走った後、リフレッシュできましたし、本当の1200mの馬ではないと思ってますので。兄弟も長いところを走っていますし、1600mは十分いける馬だと思っています。

-:先生にとって、今年は本当に楽しみな週ですね。

石:はい。ありがとうございます。